きもの用語辞典 | |
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ゆ |
・ゆいはた [結機] |
絞り染めの古語。纐纈(こうけち)のこと。 |
・ゆうきつむぎ [結城紬] |
織物の名称・茨城県結城市 絹織物の一種。茨城県結城市周辺で織り出される紬。常陸紬と呼ばれていたが、慶長7年(1602)、城主結城氏の名にちなみ、結城紬とよばれるようになった。経・緯糸とも真綿から手紡ぎした紬糸で、細かい絣柄を組み合わせながら手織機の居坐機(いざりばた)で織る。高級品。 |
・ゆうぜんぞめ [友禅染め] |
元禄時代(1688~1704)に始まったとされる染色法で、色彩豊かで精緻な染め模様のことをいう。京都あたりに居住し扇に絵を描く絵師として人気が高かった宮崎友禅斎に由来する名称とされるが、友禅斎が技法を創案したわけではないといわれる。それが後に染色技法の名に転じたと考えられている。 すでにその時代に、糊防染による染は行われていたが、友禅染は生地の柔らかな風合いを保ちながら、色彩豊かに複雑な模様を染めることができ、色落ちしにくいといった点で、それまでにない優れた技法であった。現代でも日本の染色の代名詞といえる。 |
・ゆうぜんちりめん [友禅縮緬] |
縮緬の一種。縮緬地に友禅染を施した着尺地の総称。染色法は、本友禅に代表される手描き友禅や、型染めによる型友禅がある。 |
・ゆうぜんもよう [友禅模様] |
友禅染の技法で染めた、色彩的で優美な模様の総称。狭義には、江戸時代中期(元禄年間)に盛行した、宮崎友禅斎の絵による染模様のこと。 |
・ゆうそくおりもの [有職織物] |
平安時代以後の文武官の服制が生んだ織物。宮廷儀式、行事の調度にも及ぶ。初期は大宝律令により染色や織質は位階により差があった。平安末期に萎(なえ)装束が強(こわ)装束となり、朝廷出仕の服の質は練り絹から生(き)織物の絹に移る。代表的な織物に生絹、綾、唐織、浮織、羅、顕文紗などがある。 |
・ゆうそくもよう [有職模様] |
有職織物につけられた文様のこと。古典的、伝統的な格調高い文様は、現代の着物や帯の柄にも用いられている。立涌文(たてわくもん)、亀甲文(きっこうもん)、石畳文(いしだたみもん)、窠文(かもん)、七宝文(しっぽうもん)、菱文(ひしもん)、丸文などが代表的である。 |
・ゆかた [浴衣] |
木綿の浴衣地で仕立てた夏の単衣長着のこと。家庭用のものでくつろぎ着として用いる事が多い。襦袢を着ずに素肌にじかに着る。浴衣は主に白木綿を使って染める。藍で中形に染めたのが中形浴衣で、浴衣地といえばこれをさす。朝顔・柳・濡燕などの涼しげな模様が代表的。絞染の浴衣地としては有松絞が有名。後染でなく、織縞の浴衣地もあり、多く旅館などの寝巻きに用いる。男物には白地の綿絣もあり、阿波しじらなどもある。子供物としてリップル浴衣地がある。浴衣の語源は湯帷子で、普通の帷子に対して沐浴する時に着た麻衣である。民間で着るようになったのは盆踊りの流行した室町末期から江戸初期にかけて。揃浴衣で踊浴衣とともに盆帷子といった。幕末頃浴衣は、単衣や帷子に代って貧しい庶民の普段着となる。 |
・ゆかたおび [浴衣帯] |
帯の一種。浴衣の上から締める帯の総称。半幅か中幅の一重帯を用いるが、上等の浴衣を外出着とするときには、普通の単帯を締める。男物の浴衣には。兵児帯や博多帯などを用いる。 |
・ゆき [裄] |
後ろ首のつけ根の中央から肩先を経て手首までの寸法のこと。裄を計る時、洋服の場合は軽く肘を曲げて計るが、和服の場合は肘を真直ぐ伸ばし、腕を真横に45度ほど開いて計る。和服の裄は着用者の裄寸法と同寸に作るのが普通。仕立て上がりの肩巾に、袖巾を加えた物がそれ。長襦袢・長着・羽織などと着重ねる和服は、袖口で裄が揃うように仕立てる。和服の裄は、礼装などの晴着は長め、普段着はやや短めに仕立てる。 |
・ゆきざらし [雪晒し] |
かつての小千谷縮(おぢやちぢみ)などのように、麻織物を春先の積雪の上にひろげて日にさらし、紫外線と雪の解けた水分と空気中の酸素やオゾンとで漂白することをいう。古くから行なわれた日晒(ひざら)しの一方法である。 |
・ゆきもちもん [雪持文] |
文様名 →紋様のページへ |
・ゆきもちやなぎもん [雪持柳文] |
文様名 →紋様のページへ |
・ゆきわもん [雪輪文] |
文様名 →紋様のページへ 雪の文様的表現として、独特の輪郭線で円形にあらわすのをこのようによぶ。桃山時代のぬい箔文様に雪持柳などに交じって白糸で雪の小円をぬいあらわしたもの。 |
・ゆしゅつはぶたえ [輸出羽二重] |
絹織物の一種。輸出向けに織った広幅の羽二重のこと。ごく薄い軽羽二重が多く、戦前からスカーフ用として輸出されていた。現在はやや厚手に織、胴裏地などに用いられている。産地は福井県。 |
・ゆたん [油単] |
タンスや長持ちなどに、覆いかける布のこと。一般的に木綿地の萌黄(もえぎ)や浅葱(あさぎ)、紺などの地に、松竹梅・唐草などを染め抜いたものが多い。 |
・ゆどうし [湯通し] |
織物仕上工程の1つ。織物を温湯に漬けて、製織のために付着した糊を除去すること。また、湯通しすることで、光沢と柔らかな味が出る。 |
・ゆのし [湯熨斗] |
織物仕上げの工程の一つ。布地を柔らかくするためや、シワや縮みを伸ばし、布幅を一定に揃えるために、布地を蒸気の中にくぐらせる、工程をいう。 |
・ゆまき [湯巻] |
平安時代、貴人が入浴のときみに巻きつけた衣。後には入浴以外のときにも用いられるようになった。 |
・ゆみはまがすり [弓浜絣] |
綿織物の一種。鳥取県米子市、境港市、西伯郡淀江町(米子市弓ヶ浜一帯で織られている藍染めの趣のある絵絣) 織物の名称 鳥取県西部の弓ガ浜地方では、17世紀の後半に砂地を利用した自家用としての綿の生産が始まりました。染料のもととなる藍玉の問屋が設けられた18世紀の中頃には、綿を原料とした繊維である木綿の生産が増加しました。19世紀の初めには米子、弓ガ浜で、浜の目絣と呼ばれる絵絣が農家の女性たちによって織られるようになりました。 地綿を手引し、緯糸に種糸を用いて墨印をつけ、荒苧で手くびりして地藍で染める。緯糸だけで絣模様と絵模様を織りだすのが特徴。 鳥、花、扇面、人名など日常生活に密着したあらゆるものを織りだした、華やかな絵絣木綿織物。 浜絣ともいわれ、倉吉絣、広瀬絣とともに山陰の三絵絣のひとつである。 |
・ゆりもん [百合文] |
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・ゆんたんざはなうい [読谷山花織] |
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