きもの用語辞典 

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・りきしょっき [力織機]
手機に対してつけられた名称で、動力(電力など)を用いて運転し織物を製造する機械。現在では織物の大部分が力織機で製織されている。
   
・リップル
織物の表面に後加工により細かい凹凸を現したものである。普通の平織の綿布に防染糊を粒状に塗布して苛性ソーダ溶液に浸し、その防染糊の付着しない部分が化学反応によって収縮し、また防染糊のついている部分は溶液が浸透しないので、生地は縮まず凹凸ができる。呉服ではこれに「機械捺染」(プリント)で柄をつけて夏の浴衣地などに用いる。絞り染めの風を模した大人用、色を多く友禅風にした子供浴衣が多い。
   
・りゅうかぞめ [硫化染]
硫化染料を用いて染め上げたもので、主として夏の浴衣地をいう。酸性染料に比べて色相も悪く、日光に対し退色性も大きく、また長時間たつと往々に生地が弱る欠点もあるため値頃品に多く用いられる。
   
・りゅうきゅうあい [琉球藍]
植物染料の一つ、鹿児島県下の諸島や沖縄、台湾、東南アジアなどの、暖かい地に自生する、キツネノマゴ科に属する半潅木。この木の茎や葉から、泥藍を作って染料にする。琉球藍や薩摩絣を染めるときに用いる。
   
・りゅうきゅうかすり [琉球絣]
織物の名称・沖縄県島尻郡南風原町、那覇市 
沖縄で生産される絣織物で、「久米島紬」「芭蕉布」「宮古上布」「八重山上布」などがあります。独特の絣柄は流水・井桁・燕柄などがあり、14世紀頃に中国などから伝えられ独自に発展していきました。
琉球は、かつて薩摩藩の統治下にあり、絣織物を上納品としていたため「薩摩絣」の名で商品化されていましたが、明治維新以降に解放され、琉球絣として広まるようになりました。
沖縄の織物の始まりは、14~15世紀の中国や東南アジアとの交易がきっかけとされています。南方系の絣から生まれた幾何学文様が主体となっています。本格的な織物の産地となったのは大正時代です。沖縄独自の伝統の技術・技法が行き渡り、現在に至っています。
泥藍染の絣柄木綿織物。健康的な美しさと、南国の陽光にも退色しない強さをもった織物。絣柄には、生活用具、あるいは星、雲、鳥などの自然を図案化したものが多い。沖縄では、各地域の絣柄織物を総称して琉球絣ということもある。
    
・りゅうきゅうつむぎ [琉球紬]
久米島紬と同義。
   
・りゅうきゅうびがすりこまじょうふ [琉球美絣駒上布]
織物の名称・沖縄県
駒上布は駒撚りという強い撚りをかけた絹糸で織られていますが、織り上げられると一見平織りのように見える独特の織物です。薄手ですが、こしがありしわになりにくいので、単衣だけでなく、袷としても切ることができます。
    
・りゅうきゅうびがすりもめん [琉球美絣木綿]
織物の名称・沖縄県
琉球美絣木綿は故真栄城興盛氏によって始められましたが、現在では婦人の喜久江氏が後を継いでおり、普通の琉球絣とは工程において違いがあります。琉球美絣木綿は、白い木綿糸をまず濃紺になるまで染める、いわゆる先染めをしています。染料は沖縄独特の琉球藍で、これを発酵させた【泥藍】を使っています。染上げた糸は締機か手括りで絣を作り、脱色し手織で織り上げます。木綿は8回程度、絹は10回程度繰り返して脱色しますが、回数は柄によって異なります。
   
・りゅうすいもん [流水文]
文様名 →紋様のページへ
     
・りゅうもん [龍文] 
文様名 →紋様のページへ
     
・りょうめんおび [両面帯]
表裏両面が使用できる帯。縞や無地の博多帯地、綴帯地などがこれである。
    
・りょうめんおり [両面織]
二重組織で追った織物のことをいう。経、緯糸ともに、二重織にしたものや、または経か緯のいずれか一方だけを二重にしたものがある。一般には、費用李の色を変えて織ったものが多い。
   
・りょうめんしたて [両面仕立て]
仕立て方の一つ。表と裏を毛抜きあわせに仕立てて、両面とも着られるようにしたもの。主としてコート類に用いる。リバーシブルコートなど。
  
・りょうめんぞめ [両面染め]
被染材(布、紙、革など)の裏表とも染めること。あるいは染めたもの。無地染めと模様染めとがある。捺染(なっせん)の場合は型や版によって裏表摺(す)り込むか、両面型付けをし、色差しや引染め、浸し染めをほどこす。
     
・りょくせいしょく [緑青色]
色の名前。奈良朝時代に中国より伝えられた絵の具の一種で、酸化銅、つまり銅の錆が原料。大正5年の秋にこの色が半衿に用いられて流行したという。
   
・りんぐおり [リング織]
リング糸(飾り糸の一種で糸をからませてところどころにワナを作ったもの。)を使って織った織物で、ところどころに筋や縞がこれによって現れているもの。「紬」風の感じがある。最近ではウール着尺などに多く見られる。
   
・りんず [綸子]
絹織物の一種。慶長年間(西暦1596年)西陣で中国製の後練り綸子織物をまねて作ったものがはじまりである。「繻子目織」で表面は滑らかで光沢がある。「打掛」生地や夜具他に使用され、また薄手のものは裏地や襦袢地に用いられる。紋織と無地の二種類があるが、練り上げ白地で目方により取引される。
縮緬織と組み合わせて、模様(地紋)のところを綸子織にしたものを「紋綸子縮緬」といい、友禅染にして着尺や羽尺地に、無地や黒染めにして羽織・コートなどに用途は広い。綸子縮緬の生産が多いため、最近では単に綸子といえばこの方を連想させることが多くなり、本来の綸子を別に「本綸子」とも称する。また「緞子」と呼ばれることもあるが、元来緞子は先染先練であり後練りの綸子とは異なるものである。ただし外見はほとんど変わらない。また「駒練糸」(強撚糸)を用いた「駒綸子縮緬」はその地風が綿密で重量感があるため最近は人気が高い。
     
・りんどうもん [竜胆文]
文様名 →紋様のページへ
  

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