赤鳥(あかどり) 
 
赤鳥は古来、故実家をでこずらせた紋といえます。「赤鳥」と書くので紅雀とも考えれたましたが、実形は長らく不明で、江戸中期まではなぞの紋とされていました。しかし、寛政年間、高木元之丞という旗本の馬験(うまじるし)にこの紋があり、赤鳥とありました。このことから、垢取りの櫛であることが判明しました。駿河の今川氏が建武4年(1337)に富士浅間宮のお告げ(駿河今川家の祖・範国が「赤き鳥と共に軍を進めれば勝ち続ける」という神託を受けたという故事に由来するもの)で、赤坂の戦で赤鳥の笠験(かさじるし)を用いたのが始まりといわれています。「赤鳥」はその当て字です。

参考資料 講談社「家紋と家系辞典」他


     

今川赤鳥

赤鳥

赤鳥

赤鳥菱

赤鳥

     

   

丸に赤鳥

隅切り角に赤鳥

   
    

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