(あし) 
  
 芦は蘆、葦、葭などとも書き、湿地に自生するイネ科の植物。アシは「悪し」に通ずるというので、ヨシとも表現する。「人間は一本の葦のように弱い生物。だが、それを知っている人間は考える葦だ」といって思考の尊さを教えたのはフランスの哲学者であり数学者でもあったパスカルであまりにも有名です。
 日本ではもう少し風流に考え、模様として描かれ、家紋としても採用されました。家紋のパターンは、一葉から三葉までを組み合わせたものと、全景を抱き合わせて丸形にしたものの二種が見られます。
 使用家は武田氏支流の新見氏(一つ葦の葉/違い芦の葉)、小笠原氏支流の飯塚氏(葦丸)、清和源氏流の石川氏(違い芦の葉)などがあります。
葦

参考資料 講談社「家紋と家系辞典」他

 
     

抱き芦

割抱き芦

芦枝丸

抱き芦に対い鷺

違い芦

     

は

一つ葦の葉

並び葦の葉

違い葦の葉

三つ葦の葉

新見芦

     

 

石川葦

雪輪に葦に水

糸輪に陰違い葦の葉

  
    

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