糸巻き(いとまき) 
  
 糸巻きは縫い糸を巻いておく裁縫用具のこと。中には凧揚げなどに用いる柄の付いた枠糸巻きや、織物などのカセ糸を巻く苧環(おだまき)形もあります。紋章として用いられたものもこの三種です。文様としては古くからあったようですが、家紋として成立したのは定かではないようです。
 代表的な使用者は、江戸幕臣の津田一族で、糸巻きの中に花菱を配しているものもあります。津田氏は『寛政重修諸家譜』には平清盛から出た織田氏支流とされていますが、この一族は十一家の内、四家が使用しています。
 

参考資料 講談社「家紋と家系辞典」他

 
     

一つ糸巻

重ね糸巻

陰重ね糸巻

陰重ね糸巻

六つ追い重ね糸巻

     

枠糸巻

巻き糸巻

違い小田巻

三つ枠糸巻

丸に三つ重ね糸巻き

     

    

三盛糸巻

    
    

インデックスに戻る