蝙蝠(こうもり)
  

 蝙蝠は、むかしはカワホリといった。川辺の石や橋の下に巣を作っているので、川守の転訛という。西洋では不幸の前兆だが、中国では福のシンボルである。蝠と福の字は同音だからである。五匹の蝙蝠を描いて、「五福」といい、長寿・富・健康・徳・自足にあてる。
 使用家は、中国から渡来した張氏の子孫・山本氏。この氏は宋の張李明の子孫で、天文年間に近江の浅井氏に仕え、屋号を山本と改した。後に江戸に出て、医業で名が轟いた。

 

参考資料 講談社「家紋と家系辞典」他

     

   

蝙蝠

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