鮑結び(あわびむすび)
  
 鮑結びは、「宝結び」に分類されることも多くありますが、進物を包んだ上から水引きをかけて結ぶ結び方という特性から、ここでは分けて解説します。

 室町時代の日明貿易において明からの輸入品の箱全てに赤と白の縄が縛り付けられていた。この縄は明側が輸出用の品を他と区別するために使用していたに過ぎなかったが、日本側がこの縄を贈答に使用する習慣と誤解し、以後の日本で贈答品に赤と白の紐をかけるようになった。
 結びの形が美しいので、慶事に用いられることから、家紋にも採用されまという説もあります。一般的には「淡路結び」と呼ばれ「葵結び」ともいいます。
 使用家は薩摩の二階堂氏および日置氏が有名です。前者は、もと相模・鎌倉の二階堂よりおこった流ですが、文永年間(鎌倉時代。1263~)に薩摩に下り、阿多郡牟礼の地頭になりました。後者は、薩摩日置郡の郡名を背負った豪族で、島津氏族といわれています。昔も進物のやり取りはありましたが、この鮑結び紋は、進物とは関係ないようです。

鮑結び

参考資料 講談社「家紋と家系辞典」他

 
     

    

鮑結び

    
    

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