(くぎ) 
  
 日本の古代建築には、鉄製の釘が作れなかったので、竹や木製を使たという説がもっぱら。しかし奈良時代には使われていたことは、武蔵国分寺跡から出土した鉄釘を見ればわかる。『延喜式』には断面四角の釘で、頭のあるものとないものとが見える。後世、家紋に用いられたのは、頭のある金釘。釘紋は、ものに打ち込むことから、「討ち入る」にかけた武士の攻撃精神の表れでしょう。
 使用家は、文献では、藤原氏流の天野氏だけだ。女優の香山美子さんが「八つ釘」だとか。
 

参考資料 講談社「家紋と家系辞典」他

 
     

   

丸に釘

   
    

インデックスに戻る