日本の色名には、固有の伝統的な色の名前が、数多くあります。どの色も、名前をきくだけで、不思議とイメージが浮かんできます。
美しさの微妙な違いを、的確にとらえ楽しむ、日本人の繊細な感覚を、それらの名前から知ることがでます。

   
  蒲色(かばいろ)
  
  

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蒲色

かば

16進表記【#f6a44f
RGB(
246, 164, 79)




蒲(ガマ)とは湿地に生えるの蒲(がま)の穂のことで、それに似た褐色がかった橙色が蒲色ですが、「かま」がなまって「かば」になったといわれています。
蒲は古くは「かば」と呼んだ。樺は蒲の当て字だが、昔から樺の字を使うことが多い。梅と刈安などで染める。樺、真樺、蒲色とも呼ばれる。
もともと樺色はウワミズザクラなどの樺桜の樹皮の色によるもので、一方、蒲は水草のガマの穂からつけられた名前です。どちらも同じ色系統を表す色名として区別されずに使われています。
江戸時代には、茶という色名が好まれたので、樺茶が染色物に多く使われたようです。

  
 
 

   
   

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きものは意外と柔軟性に富んでいます
帯だけでなく、帯〆や帯揚げ、かさね衿を変えるだけで、印象はおどろくほど変わります。
同じ色のきものなのに、明るく見えたり、おちついたり・・・・・・・。

着物を楽しむとき、いつもあたまを悩ませるのが、着物と帯や小物のコーディネート、というお話をよく耳にします。そんな時、むかし着物は普段着だったことを考え、自分なりのコーディネートでいいんだという思いにいたれば、お悩みは解決下も同然。そして、少しだけ色あわせになれてくれば、もっと楽しく着物が着れるようになるでしょう。

その日の気分や、お出かけの場所など、あなたのセンスのみせどころ・・・!?
でも、ちょっと自信のない方は、下の特集を参考にして、あなただけのコーディネートを
見つけてみてはいかが。
   
  

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  大人のピンク術 私に似合うピンクみつけた
   
 私ににあう自分色のピンクを見つけたい、大人のピンク。
   
   

【牡丹系の色】

  

牡丹系

ピンクの中でも最も存在感のある牡丹色。赤紫がにあうのは、大胆にして優雅さをそなえたタイプ。成熟した華やかさを漂わせ、色に負けない強さを秘めています。

帯揚げと帯の色

上が帯揚げ下が帯の色

上が帯揚げ下が帯の色

 
   
   

【薔薇系の色】

  

薔薇系

女性的な甘さと、男性的な活発さを両方持ったタイプ。周囲にも好感をもたれる方で、甘さを含んだ華やかな色が似合います。

上が帯揚げ下が帯の色

上が帯揚げ下が帯の色

 
   
   

【秋桜系の色】

  

秋桜系

秋桜色の中でも透明感のある色。楚々とした淡い色合いに似合う白い肌を持ち、爽やかな印象できものを着こなす品格をもった方です。

上が帯揚げ下が帯の色

上が帯揚げ下が帯の色

 
   
   

【秋桜系の色】

  

秋桜系

もう一つの秋桜色は、赤みを帯びた華やかさをもつ色です。素直で親しみやすく几帳面、優しい秋桜色で、常に周囲を和ませる方です。

上が帯揚げ下が帯の色

上が帯揚げ下が帯の色

 
   
   

【梅系の色】

  

梅系

一見、甘い色ですが、この色が似合うのはクールで理知的なタイプ。持ち前のさっぱりとした印象できれいを着こなします。

上が帯揚げ下が帯の色

上が帯揚げ下が帯の色

 
   
   

【桜系の色】

  

桜系

効率的に物事を運ぶ右脳派でありながら、目立つことは好まず控えめな印象を与えます。透明感のあるピンクを選んで、エレガントかつモダンな装いを。

上が帯揚げ下が帯の色

上が帯揚げ下が帯の色

 
   
 

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この記事は世界文化社 「婦人画報2007春」から引用しています