日本の伝統文様 花丸文 (はなまるもん)
 
 
草花を円形におさめた文様で、丸文の1つです。菊・桔梗・水仙・梅・燕子花〈かきつばた〉など、あらゆる花を文様化することができ、能装束や小袖をはじめ、現在のきものや帯の柄など多くのものに表わされています。また、刺繍で表わしたしゃれ紋にも使われています。
 
  

この記事はアシェット婦人画報社2003/10から引用しています。
  
  日本の伝統文様 檜扇文 (ひおうぎもん)
 
 
檜扇は、檜〈ひのき〉の薄板の上部を絹糸でとじた扇で、平安時代の貴7族が装身具として用いたものとされています。美しい彩色で絵を描き、飾り結びとして長い紐と房に動きをつけて、典雅な文様として表わされています。
 
  
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  日本の伝統文様 檜垣文 (ひがきもん)
 
 
檜の薄板を網代のように斜めに組んだ垣根を文様化したもので、幾何学的な構成は、帯や小紋の柄に多く用いられてきました。檜垣に菊唐草を散らしたり、梶〈かじ〉の葉をあしらったものなど、様々な表現がとられています。白生地の地紋にも多く使われています。
 
  

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  日本の伝統文様 風景文 (ふうけいもん)
 
 
自然の風景を絵画風に文様化したもので、江戸時代友禅染が盛んになるにつれて広まりました。近江八景はその代表例ですが、王朝風の御所解〈ごしょどき〉文様や楼閣〈ろうかく〉山水など情緒に富んだものが多数あり、特に名所ではない風景もあります。留袖や訪問着などによく用いられます
 
  

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  日本の伝統文様 寄せ文 (ふきよせもん)

 
 
種々の落葉や落花が地面に吹き集められた様子を文様化したもので、銀杏・紅葉・松葉・松毬〈まつかさ〉・蔦〈つた〉の葉・栗の実など、秋風が運ぶ晩秋の情緒を表わしたり、桜や菊を交えて季節にこだわらず、自由に描かれたものもあります。日本的風情のある文様として好まれています。
 
  

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  日本の伝統文様 藤棚文 (ふじだなもん)
 
 
 美しい藤の花は古くから愛され、平安時代後期、藤原氏全盛の頃に文様として完成しました。藤棚文は、藤の花が棚から垂れ下がっている様子を文様化したもので、友禅染などに多く用いられています。藤を使った文様は多数あり、家紋としても用いられています。
 
  
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  日本の伝統文様 平家納経 (へいけのうきょう)
 
 
広島県の厳島〈いつくしま〉は平家ゆかりの地で有名ですが、厳島神社に残された装飾経のことを平家納経といいます。全33巻あり、各巻とも表紙・見返しから本文の料紙まで、美しい染紙や金銀箔を散らし、濃い彩りの絵画などで飾られた豪家な経本です。それらは現在のキモノの文様にも取り入れられています。
 
  

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  日本の伝統文様 鳳凰文 (ほうおうもん)
 
 
古くは中国で尊ばれた想像上の瑞鳥〈ずいちょう〉で、麒麟〈きりん〉・竜・亀と共に、四瑞とされています。鳥の王と位置づけられ、雄を鳳、雌を凰と称し、名君によって天下が泰平になれば現われると伝えられています。現在でも吉祥文として祝儀の衣装に多く用いられています。
 
  

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  日本の伝統文様 牡丹唐草文 (ぼたんからくさ)
 
 
室町時代から近世にかけて、唐草文様の代表となる文様になりました。牡丹と唐草を組み合わせた文様で、中国の宋、元から伝えられたものは、名物裂として優れた作品が残されています。室町時代までは牡丹の葉形を写生的に描いたものが多く、江戸時代以降は唐草に牡丹を添えた形が定着しています。
 
  

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  日本の伝統文様 籬文 (まがきもん)
 
 
籬とは木や竹、紫などを粗く編んだ垣のことで、日本的な風物として文様化したものです。風景の一部として描かれることが多く、菊や梅、秋草などと共に独特の雅趣〈がしゆう〉を生み出しています。現在も、留袖や訪問着、染着尺などに用いられています。
 
  

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  日本の伝統文様 松皮菱 (まつかわびし)
 
 
菱形の上下に小さな菱形を重ねたような幾何学文様で、松の木の表皮に似ているところからこの名がつきました。平安時代末期から鎌倉時代にかけての絵巻物にも多数見られ、桃山時代の辻が花染にも多く用いられています。この形を平面でいくつかに区切って文様付けした松皮菱取りも多用されています。
 
  

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  日本の伝統文様 真帆文 (まほもん)
 
 
船の帆を船体と直角に張り、風を全面に受けた帆船を描いた文様です。帆船全体を描いたものより、帆だけを描いたものが多く見られます。
 
  

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  日本の伝統文様 水草文 (みずくさもん)
 
 
水辺に生える植物を総称して水草といいますが、水草のある水辺の風景は、日本的文様として古くから好まれてきました。沢瀉〈おもだか〉・燕子花〈かきつばた〉・葦などを水辺に配し、水鳥や波などと合わして描かれたものがあります。
 
  

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  日本の伝統文様 水車文 (みずぐるまもん)
 
 
水車は揚水用として、平安時代後期から鎌倉時代にかけて荘園の発達と共に各地で用いられるようになりました。この水車を文様化したもので江戸時代の小袖に盛んに用いられました。城郭や城壁に松・柳・舟などと組み合わせたり、風景模様として使われることが多く、単独では能装束に見られます。
 
  

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  日本の伝統文様 水鳥文 (みずどり)
 
 
水辺に遊ぶ千鳥・鴨・さぎ・都鳥・せきれい・鴫〈しぎ〉などを描いた文様で、葦や薄〈すすき〉、沢瀉〈おもだか〉などの水草と組み合わせることが多く、風情あふれる風景文様として多数用いられています。
 
  

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  日本の伝統文様 水文 (みずもん)
 
 
銅鐸〈どうたく〉にも流水門が見られるように、水は人間にとって聖なるものとみなされてきました。海・川・池や流水・波・渦など様々な形で古くから文様化されています。また、車に水、筏〈いかだ〉に水、菊に水、千鳥に波など、他の文様と合わせて使う場合も多く、現在にも受け継がれています。白生地の地紋にも使われています。
 
  

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  日本の伝統文様 簾文 (みすもん)
 
 
御簾とは簾〈すだれ〉のことで、平安時代の家屋(寝殿造)の庇(ひさし)の間にかけられた美しい装飾的な簾です。これを文様としたのは江戸時代で、きものに多く用いられました。紅地に御簾や几帳、檜扇などをあしらった豪華な打掛もあり、王朝風な文様として現在に受け継がれています。
 
  

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  日本の伝統文様 名物裂 (めいぶつぎれ)
 
 
中国や南方諸国から輸入された染織品で、茶の湯の発達に伴い珍重されたものです。有名な茶器の袋などに用いられ、織・色・柄など優れたものが残され、日本の染織界に大きな影響を与えました。日野間道〈ひのかんどう〉・花兎金襴〈はなうさぎきんらん〉・荒磯緞子〈あらいそどんす〉・蜀江錦〈しょっこうにしき〉・棧留縞〈さんとめじま〉などがあり、帯の柄としても好まれています。
 
  

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  日本の伝統文様 文字文 (もじもん)
 
 
文字を文様化したもので、書体は自由に変形させ、角字文字や円寿文字のように図案化したものもあります。文字によって吉祥・信仰・縁起・勝利などの意味があり、寿・福・喜はめでたい柄、梵字〈ぼんじ〉や経文〈きょうもん〉は仏事などの喪服用の帯の柄として使われます。
 
  

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  日本の伝統文様 屋形船文 (やかたぶねもん)
 
 
屋形をつけた船は貴人が遊山に出かける時に用いられることが多く、江戸時代には川遊びなどにも使われるようになりました。きれいに飾った御座船を文様化し、川遊びの風景の中に描いたものが多く見られます。
 
  

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  日本の伝統文様 八つ橋文 (やつはしもん)
 
 
小川や池などに幅の狭い板を継ないで架けた橋のことをいいますが、愛知県の逢妻川南部では、川の流れが乱れているので8つの橋を架けたことからこの地名となりました。この橋は、「伊勢物語」で有名になり、光琳作の「八橋蒔絵硯箱」などに見られます。各種工芸品や染織品に用いられています。
 
  

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  日本の伝統文様 柳文 (やなぎもん)
 
 
紅の花に対し、緑の柳として、細いなよやかな風姿が好まれ「万葉集」などの詩歌や絵画の題材としてよく用いられました。早春の芽柳、枝垂〈しだれ〉柳が特に好まれ、様々な形に文様化されています。風景紋の中にも描かれ、蹴まりと合わせたものも多く見られます。
 
  

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  日本の伝統文様 山路文 (やまみちもん)
 
 
山の斜面を登るようにジグザグの線で表わされた文様で、山形が3つ以上連なったものをいいます。能装束や小袖の地紋にも使われ、横段の柄に対し縦柄になり、裾模様などに用いられています。単独以外に他の文様をあしらって用いられることもあります。
 
  

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  日本の伝統文様 有職文 (ゆうそくもん)
 
 
平安時代以来、公家〈くげ〉の邸宅の調度・服装・輿車〈こしぐるま〉などの装飾に用いられた独自の様式をもつ文様の総称です。古典文様として現在まで受け継がれているものが多く、基本的なものに小葵〈こあおい〉文・唐草文・菱文・襷〈たすき〉文・亀甲文・七宝文・立桶文などがあります。
 
  

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  日本の伝統文様 雪持柳文 (ゆきもちやなぎもん)
 
 
枝垂〈しだれ〉柳の葉に雪の積もった様子を文様化したもので、桃山時代に流行しました。遺品の中では、上杉神社蔵の胴服〈どうふく〉や岐阜春日神社に伝わる縫箔などが優れたものです。雪持ちの文様は他にも、雪持笹・雪持椿など、様々な植物で表わされています。
 
  

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  日本の伝統文様 雪輪文 (ゆきわもん)
 
 
雪の文様の1つで、雪の結晶に見られる美しい六角形の輪郭を円形に描いた文様です。桃山時代の能装束などによく見られ、「雪花図説」の結晶図は有名です。雪輪の中に他の文様を描いたり、文様の区切りに用いたりもします。振袖・留袖・小紋・帯など幅広く用いられています。
 
  

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  日本の伝統文様 洛中洛外図 (らくちゅうらくがいず)
 
 
安土桃山時代を中心に流行した屏風絵のひとつで、京都の市街と内外の名所旧跡、四季折々の行事などを一望のもとに描いています。貴族の邸宅や社寺、庶民の住居など都会の生活の繁栄と生き生きとした様子が表わされています。
 
  

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  日本の伝統文様 乱菊文 (らんぎくもん)
 
 
菊文様のひとつで、菊の花びらを大きく、長く描いて乱れ咲いた様子を表わした文様です。菊の花をさらに華やかに目立たせるために大胆に表わされています。江戸時代末期の「垣根菊花萩文様唐草」は乱菊を主題としたもので有名です。
 
  
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  日本の伝統文様 流水文 (りゅうすいもん)
 
 
水の流れる様子を文様化したもので、古くは弥生時代の銅鐸〈ドウタク〉に見られます。日本には水を主題にする文様は多く、様々な形で表わされていますが、流水には、風景や草花を添えて用いているものが多数あります。
 
  
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  日本の伝統文様 若竹文 (わかたけもん)
 
 
若竹はその年芽生え出た竹のことで、今年竹、新竹とも呼ばれます。優しいなよやかな姿が好まれて文様化されており、写生風に描いて春の染帯に用いられたりします。江戸時代の安政の頃流行しました。
 
  

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  日本の伝統文様 若松文 (わかまつもん)
 
 
若竹はその年芽生え出た竹のことで、今年竹、新竹とも呼ばれます。優しいなよやかな姿が好まれて文様化されており、写生風に描いて春の染帯に用いられたりします。江戸時代の安政の頃流行しました。
 
  

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  日本の伝統文様 割付文様 (わりつけもんよう)
 
 
文様構成上の1つの方法です。1個の文様を四方に連続させて、規則的な配置を繰り返し、一定の区画内(布の面積)に割り付ける方法で、模様づけの総称でもあります。代表的なものに麻の葉(上図)・亀甲・青海波・市松などがあります。
 
  
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