着物の文様辞典

  

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  日本の伝統文様 若松菱 (わかまつびし)
 
 
若松を菱形に文様化したものです。一本の若松の細い幹を中心にして、左右に松の葉を対称に並べ、全体が菱形になるようにしています。ほとんど直線で構成され、単純で洗練された美しさがあります。若松文同様、おめでたい柄として礼装用の帯などに用いられます。
 
  

この記事はアシェット婦人画報社2003/10から引用しています。
  
  日本の伝統文様 裏梅 (うらうめ)
 
 
梅の花を裏から見た状態を意匠化したものです。梅は古くから文学や美術工芸の題材章として好まれ、様々に文様化されています。裏梅もそのひとつで、単純ながら個性的で、紋にも取り入られていなす。裏梅はまた、十二単の襲(かさね)の色目のひとつをも指します。
 
  

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  日本の伝統文様 槍梅 (やりうめ)
 
 
花とつぼみのついた梅の枝をまっすぐに立て、並べた文様です。ちょうど、槍を並べたように見えるので、この名があります。江戸時代の小袖や陶磁器などには、この文様を使った優れた作品が数多くみられ、尾形光琳の絵にもあります。
 
  

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  日本の伝統文様 桐文 (きりもん)
 
 
桐は中国では鳳凰のすむ木として尊ばれ、日本でも菊とともに皇室の紋とされてきました。桐の文様は通常三枚の葉に三房の花をつけて表現します。中の房に七花、左右に五花を付けたものを五七の桐といい、同じく中央に五つ、左右に三つ付けたものを五三の桐といいます。ほかに花を伸ばして変化をつけた華やかな踊り桐もあります。天皇専用とされた桐竹鳳凰紋の黄櫨染袍(こうろぜんぽう)や、名物裂の大内桐金襴に見られるように格調高い文様として使われました。現代でも家紋のほか、代表的な吉祥文様として祝儀のきものや袋帯に用いられています。
 
  

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  日本の伝統文様 菊桐文 (きくきりもん)
 
 
菊と桐をともに並べたものです。古くから高貴な文様とされ、十六弁の菊の花と五三の桐は、皇室の文様とされています。豊臣秀吉はじめ武家も好んで使い、文禄三年、秀吉は菊桐文の無断使用を禁じました。岡山県の吉備津彦神社は、これを神紋としています。
 
  

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  日本の伝統文様 桐立湧 (きりたてわく)
 
 
立涌のふくらみの中に桐の葉と花を紡錘形に図案化して入れた文様です。古くから直垂(ひたたれ)や袿(うちぎ)などに用いられ、現在でも格調高い文様として、婚礼衣装の打ち掛けの模様や袋帯などに見られます。写真のように菊を組み合わせたものは菊桐立涌といいます。
 
  

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  日本の伝統文様 蘭花文 (らんかもん)
 
 
蘭は松、竹、梅と構成して四友、竹、梅、菊とで、四君子、梅、菊、蓮とで四愛と呼ばれ、瑞花として文様に用いられてきました。現代も、写実的なもののほか蘭の花丸、蘭枝丸なども見られます。近年はカトレアなどの洋蘭も多くなり、多彩に染められます。
 
  

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  日本の伝統文様 蕨文 (わらびもん)
 
 
蕨は早春に早蕨(さわらび)という、拳状に巻いた新芽を出します。その姿は万葉集にも詠まれ、紋章にも図案化されています。わらびとともに、開いた羊歯状の葉は、春の草花と一緒に描いて、野のさまを写すこともあります。中年向きの帯の文様などになっています。
 
  

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  日本の伝統文様 羊歯文 (しだもん)
 
 
正月飾りに使う、羊歯類の中の裏白は長寿や一家繁栄を表すおめでたいものとされ、形の面白さから平安時代に紋様化されました。歯朶文とも書きます。甲冑や刀剣などに用いられ、家紋にも見られますが、現代の訪問着や小紋、帯などにも使われています。
 
  

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  日本の伝統文様 蒲公英文 (たんぽぽもん)
 
 
たんぽぽは蒲公英という漢字を当てますが、別名鼓草とも言われ、可憐な春草として愛されています。能装束や狂言の型衣や素襖(すおう)にもよく見られますし、現代でも春の野を染めたきものや帯の中に見られます。別名にちなんで楽器の鼓と合わせることもあります。
 
  

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  日本の伝統文様 薔薇文 (ばらもん)
 
 
薔薇は西洋では美と愛の象徴として、様々な装飾に用いられてきました。日本ではすでに「古今集」に詠まれていますが、紋様としてはあまり使われていませんでした。現代では様々に図案化した薔薇が振袖、訪問着、付け下げなどに使われています。
 
  

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  日本の伝統文様 西王母 (せいおうぼ)
 
 
桃は西王母という異名があり、中国の不老不死の仙薬をもった仙女の伝説と結びついて尊ばれてきました。また桃は鬼や邪制圧する仙木とも考えられたので、三月の節句でもおなじみです。一般にはあまり多用されませんが、能装束や留袖などに見られます。
 
  

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  日本の伝統文様 桜文 (さくらもん)
 
 
桜は古くから、どの時代にも愛されてきましたが、紋様に表されるようになったのは、平安時代ごろです。代表的な春の花ですが、最近では、写実的な紋様の着物以外は、季節を問わず着るようになりました。大胆に図案化された桜の振袖などは、春に限らず着られます。
 
  

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  日本の伝統文様 牡丹文 (ぼたんもん)
 
 
奈良時代に中国から伝えられ、鎌倉時代には摂関家専用のように使われました。大牡丹、蝶牡丹などがあり、百花の王、瑞花として様々に紋様化されてきました。室町時代に渡来した名物裂の金襴や錦にも見られ、牡丹唐草文は特に有名です。
 
  

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  日本の伝統文様 蟹牡丹文 (かにぼたんもん)
 
 
牡丹は、様々に図案化されてきましたが、そのひとつに蟹の形に文様化した蟹牡丹があります。主に洒落た染め帯などに使われます。ちなみに、蟹そのものの紋様は、七夕にちなんだモチーフとして江戸期の小袖意匠などに見られますが、現代ではあまり多用されません。
 
  

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  日本の伝統文様 藤文 (ふじもん)
 
 
藤は、その美しさから古くから愛され、平安時代後期、藤原氏全盛のときに紋様として完成され、有職紋様にも多く見られます。藤立涌、藤の丸、巴藤などがあり、藤を使った家紋も五十種類以上あります。単独で用いると、晩春、初夏の季節感が強調されます。
 
  

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  日本の伝統文様 青楓文 (あおかえでもん)
 
 
楓といえばこうようを思い浮かべますが、青楓は青葉の季節の楓を表した紋様です。緑青色などの爽やかな彩で葉が描かれ、初夏に向かう季節の紋様となります。青楓と紅葉をいっしょに描いたきものや帯もありますが、これは五月と秋の両方の時期に使う事ができます。
 
  

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  日本の伝統文様 葵文 (あおいもん)
 
 
二葉葵の葉を文様化したもの。形や組み合わせにより立葵、葵巴、葵唐草などがあり、着物や帯に広く用いられます。紋章も多く、二葉葵は京都の上賀茂神社の神文とされ、三葉葵は徳川家の紋所として有名です。江戸時代には葵文の使用は厳禁されていました。
 
  

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  日本の伝統文様 菖蒲文 (しょうぶもん)
 
 
古くはあやめと呼ばれ、菖蒲の字を当ててから、しょうぶの呼称が生まれました。長寿のまじない、魔除けとして用いられ、今も五月の節句にその慣習が残っています。菖蒲だけを単独で使う場合と、御所解紋様のような、風景の中に流水とともに使う場合があります。</font />
 
  

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  日本の伝統文様 杜若文 (かきつばたもん)
 
 
アヤメ科の花で燕子花とも書きます。平安時代から好まれ、詩歌や絵画、工芸品に取り上げられてきました。能装束にもあります。杜若だけを使えば季節感がありますが、ほかの草花とともに四季の花のひとつとしても使います。紅型染めや風景模様にもあります。</font />
 
  

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  日本の伝統文様 百合文 (ゆりもん)
 
 
桃山時代の能装束の中に、写実的に描かれた鉄砲百合が見られます。また「百合菊唐草文段唐草織」は、段替わりで垣根と百合を整った形で紋様化したものです。現代では着物や帯に使います。百合はすでに「古事記」に記されていますが、意外に紋様は少ないようです。
 
  

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  日本の伝統文様 笹文 (ささもん)
 
 
笹は竹の類で丈の短いものを総称し、熊笹や粽笹などがあります。丈の文様と同じく吉祥を意味し、古くから用いられてきました。唐草と組み合わせた笹唐草文(写真)、笹蔓文、雪持ち笹など種類も多く、小さい笹の葉小紋もあります。紋章にも多数あります。</font />
 
  

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  日本の伝統文様 紫陽花文 (あじさいもん)
 
 
 紫陽花は日本固有の花で、「万葉集」にも詠まれているほど早くから知られ、鎌倉時代に演芸化されました。青紫色の大きな花が好まれて、江戸時代には陶磁器や蒔絵などの工芸品に琳派が巧みに文様化しています。小袖にも表わされ、現代はゆかたやきもの、帯などにも。</font />
 
  

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  日本の伝統文様 鉄線花文 (てっせんかもん)
 
 
初夏に白や紫の花を咲かせる蔓草の鉄線は、優美な姿が好まれて、紋章や紋様に取り入れられてきました。桃山時代の能装束や小袖には、鉄線を唐草のように文様化したものが残されています。友禅や紅型にも多く見られ、現在も愛好されています。
 
  

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  日本の伝統文様 沢瀉文 (おもだかもん)
 
 
沢瀉は水田や池、沼などに自生する多年草で、葉脈が高くなっているので、面高の名があります。独特の葉形と可憐な花が、平安時代頃から文様化されて、愛用されました。家紋としても用いられています。現在でも友禅染などによく使われます。
 
  

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  日本の伝統文様 梶の葉文 (かじのはもん)
 
 
梶の葉は大きいので、古くはこの葉に文字を書いたといわれます。平安時代、七夕にはこの葉に歌詞を書いて祭った事から、後に筆や流水(天の川)と組み合わせて、七夕を表す文様となりました。江戸時代の小袖の図柄にその例が見られます。家紋にも使われます。
 
  

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  日本の伝統文様 河骨文 (こうほねもん)
 
 
河骨は沼や沢の浅いところに自生する多年草で、夏に黄色い大型の花を付けます。その花と葉が早くから文様として使われ、流水や垣根などと組み合わせて友禅の着物に染められたり、ゆかたに用いることもあります。
 
  

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  日本の伝統文様 芭蕉文 (ばしょうもん)
 
 
中国原産の芭蕉は、南国的なおおらかさや葉の形が好まれ、また、能の「芭蕉」にちなんだ文様としても、衣服に使われてきました。現実にはありえない雪持ちの姿で表される事もあり、江戸期の小袖意匠などにも見られます。
 
  

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  日本の伝統文様 朝顔文 (あさがおもん)
 
 
朝顔は平安時代に薬用として、中国から伝えられたといわれ、江戸時代には観賞用として盛んに作られました。季節感がはっきりしているので、夏の着物や帯に見られ、特にゆかたには、様々にデザインされて使われます。
 
  

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  日本の伝統文様 蓮文 (はすもん)
 
 
蓮は池や水田で栽培される多年草です。夏に紅白の花を付けた後盃型の実がなり、根は蓮根として食します。仏教にゆかりが深く、その文様は仏壇や法衣に広く用いられているほか、色喪服や帯の柄に使われています。また、桃山時代の辻ヶ花染にも見られます。
 
  

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  日本の伝統文様 茄子文 (なすもん)
 
 
ナスは初夢の「一富士二鷹三茄子」といわれるように縁起物とされています。陶磁器にもよく描かれますが、きものでは江戸後期の絣織物などに使われ、庶民的な味が好まれました。現代もゆかたや男性の羽裏、藍染小紋などに用いられます、家紋にも見られます。
 
  

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  日本の伝統文様 瓢箪文 (ひょうたんもん)
 
 
瓢箪は瓜科の一年草で、夕顔の変種です。昔からこの実を乾燥させて酒の容器にしたので、瓢箪はお洒落な文様とされています。おもに男性の羽裏や、中年向きのきものや帯に使われます。また、豊臣秀吉が千成瓢箪を馬印にしたことはよく知られています。
 
  

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  日本の伝統文様 海松文 (みるもん)
 
 
海松は水松とも書き、浅海の岩に生える暗緑色の海藻の一種です。茎が円柱型で柔らかく、いくつにも枝分かれしています。古く平安時代から文様化され、単独では丸く構成した海松丸(みるのまる)として使われますが、多くは波や貝とともに、海賦文(かいぶもん)の一部に用いられています。
 
  

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  日本の伝統文様 桔梗文 (ききょうもん)
 
 
桔梗は秋の七草の一つで、古来歌に詠まれ、絵画の題材や文様として愛好されてきました。尾形光琳の「秋草文蒔絵小袖」に描かれるなど、広く用いられています。桔梗紫とよぶほど、その色が美しいため、夏の訪問着や小紋、帯などに用いられ、家紋にもあります。
 
  

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  日本の伝統文様 女郎花文 (おみなえしもん)
 
 
女郎花は秋の七草の一つ。淡黄色の小花を傘状に付けます。「思い草」ともいわれて、「万葉集」以来、多くの歌に詠まれ、平安時代の襲色目(かさねいろめ)では、表が経青、緯黄、裏が青が女郎花の色目とされていました。秋草文様のひとつとして、夏の着物などに染められます。
 
  

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  日本の伝統文様 薄文 (すすきもん)
 
 
芒とも書き、穂がでたものを尾花ともいいます。の七草のひとつで、万葉の時代から愛されてきました。風になびく優しい姿は秋草文様として蒔絵や染織品に多く描かれ、江戸時代の小袖にも見る事ができます。夏から秋にかけての欠かせない文様です。
 
  

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  日本の伝統文様 萩文 (はぎもん)
 
 
萩は山野に自生し、紅紫色や白く小さい花をたくさん付ける、秋の七草のひとつです。「万葉集」にも多く詠まれ、また秋草文様に欠かせないものとして、愛好されてきました。近年は、他の季節の草花とあわせて、春秋の模様とすることもあります。
 
  

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  日本の伝統文様 竜胆文 (りんどうもん)
 
 
秋に薄紫色の鐘状の花が咲く竜胆は、ほかの花が霜枯れした後も美しく、平安時代から愛好され、衣服の文様として、使われてきました。また、三つの花に五つの葉を組み合わせた笹竜胆は、葉の形が笹に似ている事からその名があり、家紋にも多く表されています。
 
  

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  日本の伝統文様 撫子文 (なでしこもん)
 
 
秋の七草のひとつで、八、九月ごろ、淡紅の花を咲かせます。日本女性を大和撫子と呼んだのは、その清楚、可憐な花の趣になぞらえたものでしょう。文様としては鎌倉時代頃より調度や衣服に使われました。夏のきものや帯に好まれ、秋草文様の中にも見られます。
 
  

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  日本の伝統文様 菊文 (きくもん)
 
 
中国では仙化といわれ、薬の力を持つ花とされ、日本には奈良時代から平安時代にかけて渡来しました。姿、色、香が優れているため多くの絵画や工芸品の題材にされてきました。陰暦九月九日の重陽の節句には菊の露と香を移した菊のきせ綿で体をぬぐって延命長寿を願う行事があります。秋の花ではありますが、文様は古典的な吉祥文様として広く好まれ、着物の柄にも季節を問わず多用されます。流水や籬(まがき)と組み合わせたり、万寿菊など、姿形も様々に文様化されています。皇室の御紋となっています。
 
  

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  日本の伝統文様 菊尽し文 (きくづくしもん)
 
 
菊は色も形も多種多様で、江戸菊、美濃菊、伊勢菊、嵯峨菊、肥後菊、丁字菊など色々な種類があります。それらを組み合わせて文様化したもので、多彩で華やかなところから友禅染の模様によく見られ、小紋柄や地紋などにも用いられます。
 
  

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  日本の伝統文様 狢菊文 (むじなきくもん)
 
 
狢は穴熊の別称ですが、地方によっては狸のことも狢といい、昔話にも数多く登場しています。狢菊は菊の花びらを狢の毛のように小さく密に描いて、菊花の形にしたもので、江戸小紋に見られるほか、中型ゆかたや、白生地の地紋にも用いられています。
 
  

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  日本の伝統文様 葦文 (あしもん)
 
 
水辺に自生する葦は薄に似た植物ですが、音が「悪し」に通ずるところから、葦(よし)の別称でも呼ばれてきました。「芦原の中つ国」という日本の古名もあり、古くから親しまれています。水辺風景に葦の葉を、美しい配色で友禅染にすることが多いようです。
 
  

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  日本の伝統文様 葡萄文 (ぶどうもん)
 
 
葡萄の実と葉と蔓を文様化したものです。豊穣の象徴として貴ばれ、西方から中国を経て日本に伝えられました。桃山時代の能装束にも見られ、陶器の絵柄にもなっています。栗鼠(りす)と組み合わせた葡萄栗鼠文もあり、家紋にも下り葡萄、葡萄枝丸などがあります。
 
  

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  日本の伝統文様 蔦文 (つたもん)
 
 
蔓性で紅葉の美しい蔦は、平安時代からその風情が喜ばれ、絵巻や絵画に数多く描かれてきました。染織品には蔓草と構成した蔦鬘文(つたかずらもん)として表されます。ほかに蔦の葉と実を丸文に構成した蔦丸文、「伊勢物語」宇津の山越えから取られた蔦の細道文などがあります。
 
  

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  日本の伝統文様 紅葉文 (もみじもん)
 
 
楓の葉が紅葉したものを、もみじといいます、春の桜と並んで、秋を代表する柄として古くから用いられました。桃山時代の染織品にも多く見られ、波や流水、菊の折枝を添えたりした情趣あふれる模様が多く、着物や帯に広く使われています。
 
  

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  日本の伝統文様 竜田川文 (たつたがわもん)
 
 
流水に紅葉をちらした文様です。奈良県生駒郡を流れる竜田川は、紅葉の名所として、その風情が愛でられてきました。古今集の「竜田河紅葉乱れてながるめりわたらば錦中やたえなむ」に由来します。現代での根強い人気があり、着物や帯に用いられます。
 
  

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  日本の伝統文様 銀杏文 (いちょうもん)
 
 
銀杏の葉は、形の面白さから、様々に文様かされています。吹寄文の一部を構成するほか、銀杏だけを使うこともあります。黄色い葉は、秋の風情を表す柄として、おもに小紋や染帯に見られます。葉の先を雪輪にかたどって、模様の中に加えたりもします。
 
  

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  日本の伝統文様 松毬文 (まつかさもん)
 
 
松笠、松傘とも書き、まつぼっくり、まつブックりとも言います。松の実のことで、文様では、松葉とともに描かれます。また、紅葉などもあしらって、吹寄文様のようにも、用いられます。家紋にも見られ、三つ葉松笠、葉付松笠など数種あります。
 
  

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  日本の伝統文様 椿文 (つばきもん)
 
 
椿は春の到来を告げる聖なる木として好まれ、文様化されてきました。染織品の文様としても古くから使われ、現代も着物や帯によく用いられます。様々な表現がありますが、花を軍配のような形にデフォルメしたは遠州椿と呼ばれ、洒落帯などにみっられます。
 
  

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  日本の伝統文様 南天文 (なんてんもん)
 
 
漢方では薬草として用いられる南天は、「難を転ずる」に通ずるという事から縁起のよい木、幸いを招く木として栽培されてきました。赤い実が喜ばれ、正月の飾りとしても松竹梅とともに用いられています。意匠化され、吉祥文様の中にも使われています。
 
  

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  日本の伝統文様 水仙花文 (すいせんかもん)
 
 
可憐な花を付け、正月ごろに満開となる水仙は、冬の花として喜ばれ、また仙が吉祥を意味するところから、新春の瑞兆花とされてきました。水仙のまっすぐな姿を生かしたり、丸い形の水仙の丸にして使います。友禅染や、紅型染めによく見られます。
 
  

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  日本の伝統文様 四季草花文 (しきくさばなもん)
 
 
四季折々の草花や草木を取り合わせて文様化したものです。実写的に、またはれデザイン化して能衣装や小袖、帯などの文様に用いられてきました。趣があって季節を問わず着られる事からも好まれ、現在でも、あらゆる種類のきものや帯などに使われる文様です。
 
  

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  日本の伝統文様 華文 (かもん)
 
 
花を抽象化して丸い形に文様化したものです。特定の花を表すのでなく、なんとなく花のような形をした可憐な文様全般を言います。古くから織物、染物の文様として用いられてきました。げんだいも重厚な文様として、礼装用の袋帯などに、多く見られます。
 
  

この記事はアシェット婦人画報社2003/10から引用しています。
  
  日本の伝統文様 菊唐草文 (きくからくさもん)
 
 
唐草文様の一種で、菊を中心に唐草をあしらったものです。平安時代から綾織の模様に用いられ、能装束や名物裂にも見られます。染も酔うとしても好まれ、帯や着物に多用されるほか、木綿地などに型染めしたものは、庶民的な中にも、華やかな趣があります。
 
  

この記事はアシェット婦人画報社2003/10から引用しています。
  
  日本の伝統文様 花筏文 (はないかだもん)
 
 
水面もに散った花が、ひとかたまりになって流れるさまを、筏に見立てた風雅な文様。筏に花の折枝を添えた文様のこともいい、さらに「筏」これにという文字をあしらったものは、伊達筏と称して江戸時代に好まれました。古典文様として、現代にも多く用いられています。
 
  

この記事はアシェット婦人画報社2003/10から引用しています。
  
  日本の伝統文様 花扇文 (はなおおぎもん)
 
 
七種の草花を束ねて段紙で扇形に包み、水引で飾ったものを花扇といい、江戸時代、七夕の折に近衛家から宮中へ献上されました。その花扇を文様化したもので、開いた扇の扇面部分に花をいっぱいおきます。桜の花などが多く、典雅な趣がきもの柄に好まれています。
 
  

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  日本の伝統文様 花車文 (はなぐるまもん)
 
 
花車文は、花で飾った御所車や、四季の草花を盛り込んだ籠を摘んだ車など、様々な表現があります。さらに図案化して、御所車の車輪だけに、花をあしらったものがあります。いずれも華麗な古典柄として、振袖や留袖、袋帯などに使われています。
 
  

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  日本の伝統文様 花熨斗文 (はなのしもん)
 
 
草花を束ねて壇紙で包み、水引で飾ったものを、花熨斗といいます。室町時代、七夕に禁裏へ贈るしきたりがありました。そのみやびな花熨斗を、現代の振袖などに四季の草花を描いて、華麗に文様化しています。なお水引や紐で束ねた図柄は、花束文といいます。
 
  

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  日本の伝統文様 折枝文 (おりえだもん)
 
 
おれえだともいいます。木の枝を折った形を文様化したもので、「折り枝菊」や「枝梅」などの花の折枝もあります。平安時代から好まれた図柄で、几帳などに縫い込まれたりしました。小袖、能衣装などにも見られ、現代でもきものや帯の模様とした用いられています。
 
  

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  日本の伝統文様 杢目文 (もくめもん)
 
 
木目とも書き、木理文とも言います。木材の板目を文様化したもので、自然な曲線が美しく、古くから使われました。板に直接染料を塗って、布に摺った杢目摺りのほか、杢目模様を型紙に彫って捺染したものや、絞りで表現したもの、織で表現したものなどがあります。
 
  

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  日本の伝統文様 鶴文 (つるもん)
 
 
鶴は古くはたづと呼ばれ神鳥と考えられてきました「鶴は千年、亀は万年」といわれるように鶴は亀とともに長生きを象徴とする瑞鳥として尊ばれてきました。純白の羽毛と飛翔のさまの美しさ、高貴で誇り高く見える立ち姿は格別で、文様でも品位ある吉祥文様として早くから意匠化されました。有職織物では身分の高い人の衣料に使われ、庶民の間でも慶事の器物や婚礼衣装などの晴着に使われてきました。飛ぶさまを表したものを飛鶴文というほか、写実的なものや、図案化した、向鶴、雲鶴、鶴丸など、多種多様に愛用されています。
 
  

この記事はアシェット婦人画報社2003/10から引用しています。
  
  日本の伝統文様 折鶴文 (おりつるもん)
 
 
折り紙に鶴を文様にしたもので、きものや染帯の柄に使われます。また、長襦袢の柄としても用いられるほか、千羽鶴のようにたくさんの折鶴をあしらった柄は、子どもの着物にも好まれています。紋章にも一つ折鶴、三つ折鶴など。いくつかの種類があります。
 
  

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  日本の伝統文様 向鶴文 (むかいづるもん)
 
 
鶴を二羽、上下か左右に向かい合わせにした文様。これを一単位として、外形が円形や楕 円形、四角形、菱形になるようにしたもので有職文様の一つですが、小紋などにも見られます。また家紋としても、南武家や蒲生家のものが知られています。
 
  

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  日本の伝統文様 鶴亀文 (つるかめもん)
 
 
延命長寿を象徴する鶴と亀を組み合わせた吉祥文様です。平安時代から工芸品や女房装束の文様として用いられましたが、縁起がよいとして喜ばれ、江戸時代には夜着や絵絣のふとん地などに広く使われました。松竹梅と組み合わせたりして、留袖などに用いられます。
 
  

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  日本の伝統文様 亀文 (かめもん)
 
 
「鶴は千年、亀は万年」といわれ、ともに長寿なところから、おめでたい文様として、留袖の裾模様に用いられたりします。また、亀甲は様々に意匠化されて、幅広く使われています。右の絵は、長生きして尾に海藻が蓑のようについた身の亀で、留袖などに用いられます。
 
  

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  日本の伝統文様 雁文 (かりもん)
 
 
雁金文ともいい、写実的な表現のほか、非常に単純化して「へ」の字を逆さにした形でも表されます。斜めに連なって飛ぶ形は雁行文様といいます。小袖に見られる水辺の葦と雁の組み合わせは、現代でも使われますし、雁を図案化した家紋もあります。
 
  

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  日本の伝統文様 千鳥文 (ちどりもん)
 
 
川原や海辺に見られる千鳥は、古くから歌にも詠まれ、愛されてきました。蒔絵や染織品などに詩情豊かに文様かされています。この図のように単純化したもののほか、写実的な千鳥、波に千鳥など様々に表現され、海辺模様の中にも多くあしらわれていす。
 
  

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  日本の伝統文様 孔雀文 (くじゃくもん)
 
 
雄の孔雀は姿も色も美しいので古くから文様とされ、正倉院にもその刺繍が残されています。古い孔雀文は素朴な鳥の形をしていますが、近世以降は写実風の絢爛たる姿になり、婚礼の打掛などに使われます。また尾の羽根だけを文様化した孔雀羽文もあります。
 
  

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  日本の伝統文様 雀文 (すずめもん)
 
 
雀は古くから絵画や文様の題材とされ、鎌倉時代の蒔絵にも、様々に意匠化されています。竹に雀が代表例で、稲穂に雀は秋の文様です。図のようなふくら雀の可憐な形は、小紋や子供の衣装にも描かれます。紋章では伊達家の竹に雀文が有名です。
 
  

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  日本の伝統文様 燕文 (つばめもん)
 
 
燕をかたどった文様です。秋の雁に対して、燕は春の渡り鳥として親しまれてきました。尾の外側の尾羽が伸びた(燕尾)姿が美しく、絵画や染織品に多く描かれています。紅型や絵絣によく見られ、様々なものに用いられています。
 
  

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  日本の伝統文様 尾長鳥文 (おながどりもん)
 
 
尾の長い鳥のことです。鳥類学上の「尾長」だけでなく。きじ、やまどり、せきれい。かささぎなどを含み、それらを抽象化したものです。流れるような長い尾が美しく、様々に表現されてきました。立涌の中に尾長を描いた尾長鳥立涌文もあります。
 
  

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  日本の伝統文様 蜻蛉文 (とんぼもん)
 
 
蜻蛉は古くあきづと呼ばれ、それが日本の古名になったように、古くから身近な昆虫でした。武士の間では勝虫、勝軍虫ともいい、武具の文様として用いられていました。能装束にも取り入れられています。松のきものや帯に使われるほか、絣柄にもあります。
 
  

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  日本の伝統文様 蝶文 (ちょうもん)
 
 
虫類の文様が少ないきものの中でも、蝶は形が美しく、色が美しく、舞い飛ぶ姿の可憐さなどから奈良時代以来、様々に文様化されてきました。揚羽蝶は有職文様のひとつで、平家ゆかりの家々の家紋としても知られています。また能装束や小袖に多数用いられ、現代でも振袖から小紋、ゆかたや帯柄などに広く好まれています。古い蝶の文様には蝶鳥文と呼ばれる、燕の形をした鳥と組み合わせたものが多く、今では神社の帳の、赤と黒の飾り紐に見ることができます。そのほか薄や露芝、牡丹との組み合わせなども見られます。
 
  

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  日本の伝統文様 鯉文 (こいもん)
 
 
鯉は龍門と呼ばれる急瀬をも登り、やがて龍になるといわれ、出世魚として古くから尊重されました。名物裂の荒磯緞子にも見られ、江戸時代のゆかたの柄に多く用いられました。波間の鯉、鯉の滝登り、鯉尽くしなど多数の文様があり、絵絣にも織られています。
 
 

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  日本の伝統文様 海老文 (えびもん)
 
 
蝦文とも書き、昔から長寿を意味するものとして好まれました。江戸時代にゆかたや大漁袢纏の模様とされ、背中いっぱいに大海老を表した歌舞伎衣装もあります。海老を丸くデザインした海老丸文は装束文のほか、風呂敷などにも見られ、家紋にもなっています。
 
 

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