日本の色名には、固有の伝統的な色の名前が、数多くあります。どの色も、名前をきくだけで、不思議とイメージが浮かんできます。
美しさの微妙な違いを、的確にとらえ楽しむ、日本人の繊細な感覚を、それらの名前から知ることがでます。

   
  璃寛茶(りかんちゃ)
  
  

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りかんちゃ

りかんちゃ


16進表記【#6E6636】
RGB(110, 102, 54)




江戸時代の流行色の1つ。暗い緑がかった茶色。染色解説書である『手鑑模様節用』には藍媚茶(媚茶はオリーブグリーンに近い茶色)の別名とある。
文化・文政期に京阪で活躍した歌舞伎役者の2代目嵐吉三郎好みの色として、俳名の璃寛からとって名付けられた。同時期に、同じく京阪で活躍した歌舞伎役者である3代目中村歌右衛門(俳名は芝翫)も芝翫茶という色名を残している。

2代目嵐吉三郎と3代目中村歌右衛門は当時、大阪の人気を二分した歌舞伎役者であり、小柄で声色や容姿は地味だが作劇の才能もあり、芸幅が広く抜群の演技力を誇った3代目歌右衛門が歌舞伎通に好まれたのに対して、2代目吉三郎は美男子として知られ、色男役で絶大な人気を博していた。そのため、芝翫茶が壮年の通人に好まれたのに対して、璃寛茶は若者に人気があった。
  
 
 

   
   

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きものは意外と柔軟性に富んでいます
帯だけでなく、帯〆や帯揚げ、かさね衿を変えるだけで、印象はおどろくほど変わります。
同じ色のきものなのに、明るく見えたり、おちついたり・・・・・・・。

着物を楽しむとき、いつもあたまを悩ませるのが、着物と帯や小物のコーディネート、というお話をよく耳にします。そんな時、むかし着物は普段着だったことを考え、自分なりのコーディネートでいいんだという思いにいたれば、お悩みは解決下も同然。そして、少しだけ色あわせになれてくれば、もっと楽しく着物が着れるようになるでしょう。

その日の気分や、お出かけの場所など、あなたのセンスのみせどころ・・・!?
でも、ちょっと自信のない方は、下の特集を参考にして、あなただけのコーディネートを
見つけてみてはいかが。
   
  

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  大人のピンク術 私に似合うピンクみつけた
   
 私ににあう自分色のピンクを見つけたい、大人のピンク。
   
   

【牡丹系の色】

  

牡丹系

ピンクの中でも最も存在感のある牡丹色。赤紫がにあうのは、大胆にして優雅さをそなえたタイプ。成熟した華やかさを漂わせ、色に負けない強さを秘めています。

帯揚げと帯の色

上が帯揚げ下が帯の色

上が帯揚げ下が帯の色

 
   
   

【薔薇系の色】

  

薔薇系

女性的な甘さと、男性的な活発さを両方持ったタイプ。周囲にも好感をもたれる方で、甘さを含んだ華やかな色が似合います。

上が帯揚げ下が帯の色

上が帯揚げ下が帯の色

 
   
   

【秋桜系の色】

  

秋桜系

秋桜色の中でも透明感のある色。楚々とした淡い色合いに似合う白い肌を持ち、爽やかな印象できものを着こなす品格をもった方です。

上が帯揚げ下が帯の色

上が帯揚げ下が帯の色

 
   
   

【秋桜系の色】

  

秋桜系

もう一つの秋桜色は、赤みを帯びた華やかさをもつ色です。素直で親しみやすく几帳面、優しい秋桜色で、常に周囲を和ませる方です。

上が帯揚げ下が帯の色

上が帯揚げ下が帯の色

 
   
   

【梅系の色】

  

梅系

一見、甘い色ですが、この色が似合うのはクールで理知的なタイプ。持ち前のさっぱりとした印象できれいを着こなします。

上が帯揚げ下が帯の色

上が帯揚げ下が帯の色

 
   
   

【桜系の色】

  

桜系

効率的に物事を運ぶ右脳派でありながら、目立つことは好まず控えめな印象を与えます。透明感のあるピンクを選んで、エレガントかつモダンな装いを。

上が帯揚げ下が帯の色

上が帯揚げ下が帯の色

 
   
 

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この記事は世界文化社 「婦人画報2007春」から引用しています