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【 装う 】 | |
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◆ 冬のきもの(ふゆのきもの) | |
どっしりとした縮緬(ちりめん)や、紬(つむぎ)、中でも結城紬、または綸子(りんず)や緞子(どんす)、紋意匠など暖かさの感じられるものが冬らしいきものといわれています。色合い模様は、12月は押さえ気味、帯も豪華さを強調せずに単色で渋めにキメます。正月には松の内(1月7日)まで紋のあるきものを着たり、新年にふさわしい華やかなものが着られます。生地も光沢のあるもの、色も新春にふさわしいピンクやブルー、クリーム、ベージュを、模様は吉祥模様、御所解き模様、有職模様などの格調高くおめでたい模様、帯は錦(主に袋帯)、金銀糸や色糸の入った帯、豪華で上品な組み合わせは新年ならではの楽しみです。
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◆ 綿入り半纏(わたいりはんてん) | |
半纏(はんてん)そのものは庶民の仕事着、実用着として生まれたもので、いろいろな種類がある。袖のない亀の子半纏から長半纏、皮半纏、袖なし半纏、刺子半纏、さらには変わり半纏、趣味半纏、蝙蝠半纏などなど。防寒用としてよく知られているのが、綿入り半纏。子どもを背負った上から羽織るねんねこ半纏はすっかり見られなくなった。
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◆ 丹前(たんぜん) | |
寒い時期に着る防寒用の着物。普通は厚手のウール地で、対丈(ついたけ)になっている。対丈とははしょりや揚げがなく、裾までストレートに仕立ててある着物のこと。お父さんたちのかつての定番スタイルで、最近はめったに見かけなくなってしまったが、冬場の温泉旅館には残っている。
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◆ 褞袍(どてら) | |
丹前と同じく綿が入っている防寒・寝具用の着物。男性が着る。関東では綿が入っていないものを丹前、綿入り丹前のことを褞袍と呼ぶ。関西では綿のあるなしにかかわらず丹前という。
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◆ 腹巻(はらまき) | |
鎌倉時代の簡易な鎧(よろい)である「腹当(はらあて)」から進化したものとされ、今では、お腹が冷えるのを防ぐために腹に巻く筒状の布(編み物)のことをいう。一昔までは、子どもかおじさんのものと相場が決まっていた。お腹は手や足に続き、冷えを訴えている箇所。冷えから引き起こされるさまざまな体調不良が言われている昨今、腹巻が見直され、冷え性に悩む女性の必須アイテムに。素材も柄もファッショナブルなものが流通し、さらに遠赤外線やゲルマニウム効果などをうたった機能性のある腹巻や、見えても恥ずかしくない「見せ腹巻」(主に夏用)なども出てきた。 |
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