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  七五三のしおり
  ■ 肩あげと腰あげ ■

わからない用語は着物用語辞典でお調べ下さい。

 [1] 肩あげと腰あげ寸法の決め方
 [2] 肩あげと腰あげの位置
 [3] 肩あげと腰あげの縫い方
 
  
  肩あげと腰あげ寸法の決め方
 
肩上げと腰あげの寸法の決め方

【肩あげ】

初めにお子様の裄丈をはかります。手を水平に伸ばし、首の付け根から手のくるぶしの中心まで測り、プラス1~2cmします。きものの裄丈からお子様の裄丈(着裄丈と表示)を引いた残りの長さ分 Ⓐ が、肩上げをする寸法(あげの長さ)となります。

【腰あげ】

初めにお子様の着丈をはかります。背を伸ばし、首の付け根から足のくるぶしの隠れるところまでを測り、着丈(お子様の着物寸法=着付けしたときの丈)とします。きものの丈(身丈)から、着丈を引いた残りのながさ分Ⓑが腰あげをする寸法となります。

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  肩あげと腰あげの位置
 ■ 肩上げ上げをする前の前身頃
【肩あげ】

肩あげの位置は、肩幅×1/2のところ(背縫いの線=背中心から袖つけまでの幅=後ろ巾を二等分したところの中心)をあげ山にします。
肩上げの寸法 (上の図)の1/2があげの深さになります。
後ろ
肩山から袖つけ止まりの入りの位置まであげ山の縫い目をまっすぐ下ろし、あげ山をつまんで、肩山から袖つけ止まりまで、あげをします。

前はあげ山を袖つけ止まりのところで袖つけ側に1センチ少なくして、後ろと同じように肩山から袖つけ止まりまで、あげをします。
前後ろの違い
前のあげ山を袖つけ側に1センチ寄せて、あげの深さを後ろより1センチ少なくする理由は、きものを着たとき、胸周りの幅を広くしてゆとりをもたせて、衿あわせをよくするためです。

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 ■ 腰あげあげをする前の後ろ身頃
上げをする前の後ろ身頃

後ろ
肩山から着丈×6/10を測り、その位置をあげ山とし、あげ山を とします。裾から着丈×4/10を測り、その位置を とします。 の間が腰あげ寸法 (腰あげの分量)になります。あげ山の を中心にして、上下に (一番上の図)
 ×1/2を測っておきます。
上を 、下を とします。この を縫い合わせると腰あげになります。あげ山の を折り、折り山を の上に重ねます。前身頃の衿先はこれよりも下位置になります。


前身頃は衿のところで脇(後ろ身頃のあげ山の位置)より2センチ下げ、あげの深さは後ろ身頃と同寸にして、脇のあげ山の位置と斜めに結びます。
前後ろの違い
前身頃のあげ山を後ろより2センチ下げる理由は、着付けをすると衿が多少後ろに下がり、前がつり上がるので、前後のあげ山をそろえてバランスをとり、着姿をかわいらしく見せるためです。

衿端のところでは、衽(おくみ)の上下の幅が違うため、あげ代がはみ出し見苦しくなるので、上前身頃は、衽(おくみ)広い部分をあげの内側でタックをとり、衿端を揃えます。下身頃はタックを取ると着付けをしたときにゴロゴロするので、1/2になるようにタックを取り、衿端からでるあげ代はそのままにしておきます。

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 ■ 仕上がり図 
  
あげを終えた前身頃あげを終えた後ろ身頃
  

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  肩あげと腰あげの縫い方
 
 ■ 肩上げ
 
糸は縫い糸を用意して、2本取りにします。針目は2.5センチぐらいの間隔で、2目落としで縫います。
まず、表身頃を出し、袖を手前にして肩山の位置であげの深さ(肩あげ寸法の1/2)を測り、(1)のまち針を打ちます。

<後ろ>
肩山から袖つけ止まりまで、あげ山をまっすぐに、あげの深さを同寸につまみ、(2)のまち針を打ちます。
<前>
袖つけ止まりの位置で、あげ山を1センチほど脇に寄せ、さらにあげの深さを後ろより1センチ少なくして、袖つけ止まりに(3)のまち針を打ちます。
縫い始めは、袖つけ止まりのひと針手前から針を出し、肩山ではあげ代を落ちるつかせるために3針出し、縫い終わりは袖つけ止まりよりひと針戻して留めます。縫い始めと縫い終わりに返し針をしないでひと針出す理由は、転んだときや、袖や裾を引っかけた場合でも、両端の糸が多少伸びるために着物に負担がかからず、ほころびたり裂けたりしないようにするためです。
 
 ■ 腰あげ
表を出して裾を手前にし、あげ山(イ)をつまみ上げ、(ハ)と(ニ)の各縫い目を揃えてまち針を打ちます。衿の部分は、上前は衿端をきっちりと揃え、余分な部分はタックをとって始末します。下前は衿幅の1/2だけあげ代を出してまち針を打ち、肩あげと同じ要領で縫います。
衿端のひと針手前から針を出し、各縫い目の上はひと針返し針をして、縫い止まりはひとはり戻って針を止めます。あげは裾のほうに倒します。
 

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