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  ■ 着物を長持ちさせる保管の5箇条
「しまいっ放し」が諸悪の根源。まめに点検して湿気を防ぐ
「しまったまま」こそ、トラブルのもと。ときどき箪笥を開けて空気を入れ替え、着物を虫干ししましょう。また、こまめに着物を見ていれば、汚れや傷みにも早く気づきます。
  
2ウー、ゴム類、粗製の紙と一緒に保管しない。
変色の危険あり

ウールの着物、ショールや腰紐、着付け用のゴムベルトなどは絹のきものとは別の場所に保管しましょう。ウールは虫がつきやすいという点からも、絹製品と一緒にしないこと。

  
3防虫剤の使い方に注意。
「きものに向くものを1種類だけ」が無難
防虫剤は用法・用量を守って使わないと、接着事故などにつながることがあります。できれば着物に向くものを選び、2種類以上併用しない、と覚えておけば無難です。
  
4光に当たらないようにすること。
日陰のつもりでも油断は大敵
着物を干す間は、自然・人工ともに光に注意すること。気をつけたつもりでも、時間が経つうちに、紫外線の影響を受けることも。干す時間は必要最小限にすることが大切。
  
5当分着ないものや夏物などは手入れに出してからしまう
小さな汚れでも時間が経つと広がったりします。当分着ないものや、夏物や長襦袢のように汚れやすいものは、シーズンの終わりに専門店に出してからしまうほうが安心。
  
  
  
  ■ 「虫干し」がほとんどのトラブルを防ぐ
 
 
半年から一年に一度は風を通し、たんすを整理
虫干しは、手入れの基本中の基本です。保管中の傷みを防ぐ上で、最も有効な方法です。ときどき虫干しをしていれば、トラブルはほとんどが防げるといってもいいでしょう。きものにとって、湿気が一番の大敵!。どんなに丁寧にしまったとしても、しまったままでは、湿気を帯びてきますし、ガスがこもっていることもあります。ときどき箪笥を開けて空気を入れ換え、半年か一年に一度は、きものを虫干ししましょう。
  
簡単なやり方でもまめに行うことが大切です 
むしぼしは、空気が乾燥しているときに行うのが鉄則。晴天が二日以上続いた、湿度が低い日を選び、風通しのよい部屋にきものを陰干ししましょう。

午前中から午後の早いうちにかけて、半日程度を目安にします。
 このとき、きものに汚れなどがないかどうかも点検し、除湿剤や防虫剤の状況も確認します。汚れや傷みがひどくなる前に見つけるという意味でも、定期的に虫干ししましょう。
 一度に全部と思うとおっくうになるので、一枚ずつ干すのもよいし、たとう紙を開いて、たたんだままで風を通すだけでも効果的です。
 そして、虫干しに気を配るだけでなく、ときどき着て活用することが大切です。

 
   
   

時 期


 【寒干し】
 1年で最も湿度の低い時期(1月下旬~2月上旬)

 【土用干し】
 梅雨の後(7月下旬~8月上旬)

 【虫干し】
 9月頃生まれる虫の卵を取り除く時期(10月下旬~11月上旬)

時 刻

 晴天が二日以上続いた、午前10時~午後3時くらいが目安

方 法

 風通しがよく、陽が当たらない所に、着物を一枚ずつ裏返してかけて

 

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 虫干しできない!!  
   
  • タンスを開け放し、エアコンをかけた状態で扇風機で風を送り込みます。半日位行って3日間行えば殆どの場合乾燥状態になります。後は防湿剤、防虫剤を入れておけばOK。万全ではありませんが、お試しください。
   
 

この記事は「婦人画報社」2004年版を引用しています