日本の伝統色 裏葉色 (うらはいろ・うらばいろ)
 

【色表記】

16進表記【#94b090】
RGB(148,176, 144)

【同類語】

裏葉柳裏柳

【由  来】

【解  説】
裏葉色

木の葉や草の葉裏のような色、つまり明るい灰緑色に用いられる。草木の羽の裏は、表の色より白っぽくなっており、特に、葛(くず)の葉裏を指している場合がある。裏葉色は草色を薄めた染色に付けられた色名で、自然観察の経験から考案されたものである。同様に、薄い黄味の緑色を指す伝統色名には、裏柳という言い方もある。

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京都市染色試験場発行の「日本の色名」を引用しています。
  
  日本の伝統色 薄茶 (うすちゃ)
 

【色表記】

16進表記【#9ec170】
RGB(158,193, 112)

16進表記【#b78161】
RGB(183,129, 97)

【同類語】

白橡白茶

【由  来】

抽象、色・飲物

【解  説】
薄茶薄茶

茶色の薄い色に用いられる。ただし、この色は抹茶の薄い色、つまりイエロー・グリーンの色を指す場合もある。白橡白茶を参照。

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  日本の伝統色 淡萌黄・薄萌葱・薄萌葱 (うすもえぎ)
 

【色表記】

16進表記【#93ca76】
RGB(147, 202, 118)

【同類語】

萌黄

【由  来】

抽象、色・植物

【解  説】
淡萌黄

萌黄色の薄色に用いられる。襲(かさね)の色目では「表・淡萌木、裏・同黄ヲサス」(胡曹抄)、「表・淡青、裏・黄」(薄様色目)となっている。

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  日本の伝統色 柳染 (やなぎぞめ)
 

【色表記】

16進表記【#93b881】
RGB(147, 184, 129)

【同類語】

柳葉色、草柳裏柳柳茶柳鼠、柳利休

【由  来】

染色

【解  説】
柳染

柳葉の色に似て、かすかに灰味を含んだ黄緑色に用いられる。平安時代に柳と称する色が、襲(かさね)の色目や織色に見え、染め色は見えていない。襲の色目は「表・白、裏・青」(雁衣鈔)となり、織色は「経糸・萌葱、緯糸・白」とされている。平安京の街路樹に柳桜が植えられたように、柳の木は当時の平安貴族に愛好され、柳色の装束は文学にもたびたび現れる。しかし柳染が行われるようになったのは、江戸時代になってからと思われ、柳の付く色名に柳葉色、草柳、裏柳、柳茶などがある。

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  日本の伝統色 草柳 (くさやなぎ)
 

【色表記】

16進表記【#6e8252】
RGB(110, 130, 82)

【同類語】

柳色、柳葉、梅幸茶

【由  来】

植物

【解  説】
草柳

柳の葉のような色、つまり鈍い黄緑色に用いられる。明るい灰黄緑に近い感じの黄緑にいうことが多い。
染色解説書の『手鑑模様節用』では、草柳は梅幸茶という色の別名とされており、茶色と名がつくものの実際は黄緑系の色だったと思われる。梅幸茶を参照。

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  日本の伝統色 陰萌葱・陰萌黄 (かげもえぎ)
 

【色表記】

16進表記【#748450】
RGB(116, 132, 80)

【同類語】

萌黄

【由  来】

抽象、色・植物

【解  説】
陰萌葱・陰萌黄

萌黄色を暗くした色、緑味の暗い黄緑色に用いられる。江戸時代の『貞丈雑記』に「かげもえぎと伝ふ染色旧記にあり、今とくさ色などと伝ふ類なるべし、・・・」とある。萌黄を参照。

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  日本の伝統色 青柳鼠 (あおやぎねず)
 

【色表記】

16進表記【#6f8566】
RGB(111, 133, 102)

【同類語】

深川鼠

【由  来】

色・植物、色・哺乳類

【解  説】
青柳鼠

緑味の鼠色に用いられる。深川鼠を参照。

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  日本の伝統色 緑茶色 (りょくちゃいろ)
 

【色表記】

16進表記【#94d03c】
RGB(148, 208, 60)

16進表記【#26610f】
RGB(38, 97, 15)

【同類語】

 

【由  来】

色・飲物

【解  説】
緑茶色緑茶色

緑系統の茶の代表は、飲物の緑茶のような色であろう。

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  日本の伝統色 比金襖 (ひこんのう)
 

【色表記】

16進表記【#5f7058】
RGB(95, 112, 88)

【同類語】

ひごのあお、比金青(ひこんじょう)

【由  来】

織物、色

【解  説】
比金襖

濃く暗い萌黄色に用いられる、「ひごのあお」とも読まれる。『太平記』(14世紀後半)に「頭左中瓣宗光老朝臣、浮線綾ノ比金襖ノ狩衣・・・」と見えており、『物具装束抄』(1412)に比金襖について「織色、面経黒青・緯黄、或説、経黄・緯黒青」とある。つまり比金は金欄類の織物をいい、襖は青味のある色とされるから、中世に大変好まれた色調の織物であったと考えられる。

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  日本の伝統色 島松鼠 (しままつねず)
 

【色表記】

16進表記【#6f8566】
RGB(111, 133, 102)

【同類語】

松葉鼠

【由  来】

植物、色・哺乳類

【解  説】
青柳鼠

緑色気味の鼠には島松鼠という色名がある。松葉鼠、青柳鼠とも同じといわれる。

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  日本の伝統色 青苔 (あおごけ)
 

【色表記】

16進表記【#596a40】
RGB(89, 106, 64)

【同類語】

 

【由  来】

色、地衣類

【解  説】
青苔

濃い萌葱色に用いられる。この色名は鎌倉時代に現れ、青苔の襲(かさね)の色目から推測すると、青丹のような暗い萌葱色になっており、その落ち着いた色調は武士の間で愛好された。

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  日本の伝統色 古茶 (ふるちゃ)
 

【色表記】

16進表記【#43552a】
RGB(67, 85, 42)

【同類語】

 

【由  来】

抽象、色・飲物

【解  説】
古茶

くすんだ茶色に用いられる。『当世染物鑑』に「ふるちゃ下染ももかわにて染ほしあげ、かねくろみ大ぶんにかけ、上はわらのあくすこしかけてよし」とある。

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  日本の伝統色 若緑 (わかみどり)
 

【色表記】

16進表記【#98d98e】
RGB(152, 217, 142)

【同類語】

若竹若紫

【対 語】

老緑

【由  来】

抽象、色

【解  説】
若緑

若々しく新鮮な感じの黄緑色である。若葉や若芽などの新緑を形容する若緑になる。老緑に対置するものとして若緑がある。日本の緑の感覚が自然の草木の育成と緑を密接に結び付いている表現である。

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  日本の伝統色 浅緑 (あさみどり)
 

【色表記】

16進表記【#88cb7f】
RGB(136, 203, 127)

【同類語】

【対 語】

深緑(ふかみどり)

【由  来】

抽象、色

【解  説】
浅緑

本来、明るい黄緑色に用いられるが、現在薄い緑色に用いられることもある。昔から色の濃淡を表すのに深と浅がよく使われ、紫など位色を表す多くの色名で、浅はウス、深はコキと読まれていたようだが、緑色に関しては、浅緑はアサミドリ、深緑はフカミドリという呼び名が後世まで定着している。本来、浅緑も七位を表したが、若などの色の形容ではアサミドリである。つまり浅緑は春の柔らかな若葉、特に柳の緑を現し、一方深緑は常緑樹の少し青味の深い緑色である。天武天皇14年の服飾務位の浅緑。深緑に次ぐ服色となっている。また、糸、野辺、霞などにかかる枕詞としても用いる。

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  日本の伝統色 花萌葱 (はなもえぎ)
 

【色表記】

16進表記【#88cb7f】
RGB(136, 203, 127)

【同類語】

花色、萌葱

【由  来】

染色・花、色・植物

【解  説】
花萌葱

花色の上に黄色を染めた、緑味の萌黄色に用いられる。『染物早指南』に「花萌葱かや裏表三遍づつ濃藍けし」とある。

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  日本の伝統色 薄緑・淡緑 (うすみどり)
 

【色表記】

16進表記【#69b076】
RGB(105, 176, 118)

【同類語】

たんりょく(淡緑)

【由  来】

抽象、色

【解  説】
薄緑

緑色の薄い色に用いられる。浅緑も薄緑も同じようであるが、浅緑は黄味が強く、薄緑は白味が強い緑色である。また「うすみどり」は淡緑とも書かれ、「たんりょく」とも読まれる。

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  日本の伝統色 青磁鼠 (せいじねず)
 

【色表記】

16進表記【#bed2c3】
RGB(190, 210, 195)

【同類語】

 

【由  来】

磁器、色・動物

【解  説】
青磁鼠

青磁色を灰味がからせた色に用いられる。

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  日本の伝統色 薄青 (うすあお)
 

【色表記】

16進表記【#93b69c】
RGB(147, 182, 156)

【同類語】

【由  来】

抽象、色

【解  説】
薄青

浅い緑色に用いられる。古代には青は一般に緑色を指すから、明るい緑色のことである。わが国では成長した植物の葉の色を一般名としてアオと呼び、公式名として緑(みどり)と呼んでいるが、緑系の色を俗にアオと呼ぶことは後世まで続いている。

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  日本の伝統色 錆青磁 (さびせいじ)
 

【色表記】

16進表記【#a6c8b2】
RGB(166, 200, 178)

【同類語】

青磁色

【由  来】

抽象、色・磁器

【解  説】
錆青磁

錆びた青磁色、つまり灰味の明るい青緑色に用いられる。錆はくすんだ色調を表す修飾語で、他に錆朱とか錆御納戸というように使われる。青磁は唐国伝来の磁器の色から来た色名で、秘色とも呼ばれた。この青磁色が灰味を含むと錆青磁になる。青磁を参照。

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  日本の伝統色 岩緑青 (いわろくしょう)
 

【色表記】

16進表記【#50a06e】
RGB(80, 160, 110)

【同類語】

緑青、Malachite Green、Green Ashes

【由  来】

顔料

【解  説】
岩緑青

天然塩基性炭酸銅の孔雀石(マラカイト)を原料とする岩緑青の、わずかに青味の緑色である。岩緑青は、岩群青とほぼ同じ成分の塩基性炭酸銅と水酸化銅の混合物で、炭酸銅が多いと青味が強くなる。マラカイトの低品質顔料の別名には、バイス・グリーンや緑の亡骸(なきがら)という意味のグリーン・アッシスなどがある。緑青を参照。

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  日本の伝統色 青銅色 (せいどういろ)
 

【色表記】

16進表記【#7bc496】
RGB(123, 196, 150)

【同類語】

唐金色(からかねいろ)、Bronze

【由  来】

金属

【解  説】
青銅色

青銅が古くなって緑青を吹きだしている状態の色、つまりわずかに青味の鈍い緑色に用いられる。青銅は錫2~5%を加えてつくった合金であるが、磨かれた合金そのものの色ではなく、古味のついた錆の緑青が吹いた色をいう。なお、唐金色は青銅色と同じ色をいうが、ブロンズという色名は合金そのものの赤味のオリーブ系の色に用いられる。

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  日本の伝統色 千歳緑 (せんざいみどり・ちとせみどり)
 

【色表記】

16進表記【#316745】
RGB(49, 103, 69)

【同類語】

ちとせみどり、常盤色

【由  来】

抽象、色

【解  説】
千歳緑

常盤の松の葉の緑のような濃く暗い緑色、灰みの深い緑色に用いられる。千歳はいく年月も変わらない常緑の松のような縁起のよい色名で、江戸時代に「せんざい」とよく出ているが、緑が茶かはっきりしない。しかし江戸時代の嗜好から、元の千歳緑より千歳茶が愛好されたようである。

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  日本の伝統色 唐金色 (からかねいろ)
 

【色表記】

16進表記【#32875c】
RGB(50, 135, 92)

【同類語】

青銅

【由  来】

金属

【解  説】
唐金色

唐金のような色、わずかに青味の鈍い緑色に用いられる。唐金とは銅に錫2~15%を加えた合金で、いわゆる青銅のことである。しかし、唐金色というときは、ふつう合金そのものの色ではなく、青銅が古くなって緑青が吹き抱いている上体の色をいう。

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  日本の伝統色 若竹色 (わかたけいろ)
 

【色表記】

16進表記【#68be8d】
RGB(104, 190, 141)

【同類語】

青竹

【対 語】

老竹

【由  来】

抽象、植物

【解  説】
若竹色

生まれたばかりの若い竹のような爽やかな緑色味用いられる。青竹色よいも明るく青味が少ない色である。老竹色と対置するものとして、この若竹色が考えられる。若竹は新生の清新な感じを象徴して、実物の若い竹より明るい緑で表されることが多い。青竹色は江戸時代から見えるが、若竹色は明治以降にできた色名である。

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  日本の伝統色 緑・碧・翠 (みどり)
 

【色表記】

16進表記【#3eb370】
RGB(62, 179, 112)

【同類語】

Green(英)、Vert(仏)

【由  来】

【解  説】
緑

鮮やかな緑色、あるいは緑系統の総称としても用いられる。古代では寒色系等を総括的にアオと呼び、草木の緑系統の色もアオである。後の平安時代以降には、木の芽や若葉の色に萌黄を用いることが多く、緑色は『万葉集』や『延喜式』の中にも見られるが、用いられることはすくなかった。日本の伝統色名には、宝石・動物・鳥に由来する色名が少なく、植物的な発想に基づいているものが多いが、固有名より漠然とした萌黄や若草色などの色名が多く用いられる。

翠も碧もミドリと読むことがある。碧は、アオと読む場合もあるが、碧玉の色を表し、翠は翡翠(かわせみ
)などの羽の色を表し、ともに植物の葉とは無関係である。

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  日本の伝統色 常盤色・常磐色 (ときわいろ)
 

【色表記】

16進表記【#007b43】
RGB(0, 123, 67)

【同類語】

千歳緑、Ever Green、常磐緑

【由  来】

抽象

【解  説】
常磐色

常緑樹の不変の緑の美祢である。年中葉の色が変わらないところから、永久に不変という意味であり、わが国ではたいてい松の緑のことになる。青味の強い濃い緑色になる。『新撰六帖』に「ときは色のちしほのみどり、神代よりそめてふるえの住吉の松(藤原信実)」とあり、常磐の松からきた色である。『染物重宝記』によると、かなり黒っぽい緑色を指している。緑が常に変わらない伝統色名では、他に千載緑があり、美色名にエバー・グリーンがある。
年中葉の色が緑の常緑樹のことを常盤木(ときわぎ)という。藍染の上に刈安で染める。

  「ときはなる松のみどりも春くれば今ひとしほの色まさりけり」
                      ──古今和歌集・春上・二四(905)

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  日本の伝統色 新緑色 (しんりょくしょく)
 

【色表記】

16進表記【#339933】
RGB(51, 153, 51)

【同類語】

 

【由  来】

抽象、色

【解  説】
新緑色

晩春から初夏にかけての木々の新緑のような色、つまりかなり鮮やかな黄味の緑色に用いられる。

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  日本の伝統色 琅玕色 (ろうかんいろ)
 

【色表記】

16進表記【#339933】
RGB(51, 153, 51)

【同類語】

 

【由  来】

宝石

【解  説】
琅玕色

琅玕のような緑色に用いられる。琅玕は、古来装飾に用いられてきた美しい硬玉の一種であるが、その色相は必ずしも緑とは限らない。翡翠(ひすい)の中でも半透明の硬玉を俗に琅玕とも呼ばれた。琅玕は中国語で青々とした美しい竹を意味し、英語ではインペリアルジェイドと呼ばれる。これは西太后が熱狂的な収集家であったことに由来するとされる。

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  日本の伝統色 洋緑色 (ようりょくしょく)
 

【色表記】

16進表記【#48922f】
RGB(72, 146, 47)

【同類語】

 

【由  来】

葉、色

【解  説】
洋緑色

葉の緑のような、わずかに黄味の濃い緑色に用いられる。広い範囲の色に用いられるが、ときとして黄緑の意味をもたされることもある。

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</font />
  
  日本の伝統色 笹色 (ささいろ)
 

【色表記】

16進表記【#396122】
RGB(57, 97, 34)

【同類語】

 

【由  来】

植物または紅染

【解  説】
笹色

笹のような色、わずかに青味の緑色に用いられる。実際には笹の色をいうよりも、紅皿などの濃い紅が乾いて表面が青光する状態の色をいうことが多かった。宮内庁では現在でもこの紅染の水引きを使用しているという。

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  日本の伝統色 柚葉色 (ゆずはいろ)

 

【色表記】

16進表記【#083a28】
RGB(8, 58, 40)

【同類語】

 

【由  来】

植物

【解  説】
柚葉色

柚の葉のような、暗い緑色に用いられる。

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  日本の伝統色 孔雀緑 (くじゃくみどり)
 

【色表記】

16進表記【#00786c】
RGB(0, 120, 108)

【同類語】

くじゃくりょく、Peacock Green、孔雀青

【由  来】

鳥類、色

【解  説】
孔雀緑

孔雀緑はピーコック・グリーンの訳語である。ピーコックつまり孔雀の雄の羽のような青緑色に用いられ、グリーンにでもブルーにでも付けて呼ぶことができる。孔雀緑は緑に傾いた色である。孔雀青を参照。

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</font />
   
  日本の伝統色 千草鼠 (ちぐさねず)
 

【色表記】

16進表記【#bed3ca】
RGB(154, 211, 202)

【同類語】

千草色

【由  来】

花・染色、色・哺乳類

【解  説】
千草鼠

千草がかった鼠色に用いられる。千草色は江戸時代の商店の使用人の股引などに染められた藍染の中程度の青色であり、そのいろが灰色近くなった色のことを千草鼠といった。千草色を参照。

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  日本の伝統色 千草色・千種色 (ちぐさいろ)
 

【色表記】

16進表記【#92b5a9】
RGB(146, 181, 169)

【同類語】

露草色・鴨頭草

【由  来】

染色・花

【解  説】
千草色

千草は露草の異名であり、その花のような明るいわずかに紫味の青色に用いられる。藍染による染色で浅葱より濃く花色より薄いとされています。また、千草は「つきぐさ」の転訛した名前で、「つきぐさ」とは現在のツユクサのこと。この色は丁稚の股引など庶民の日常着に広く愛用された。
ツキクサは(鴨頭色、月草、着草、搗草)と書く。

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  日本の伝統色 碧色 (へきしょく)
 

【色表記】

16進表記【#184458】
RGB(24, 68, 88)

【同類語】

碧緑(へきりょく)

【由  来】

鉱物・宝石

【解  説】
碧色

碧(碧玉)のような、青から緑に至る色に用いられる。碧玉は不純物を含んだ石英であり、磨いて飾石にすることが古い時代から行われている。混合物によって、赤色、褐色にも呈するが、碧色という場合は一般に碧味の青色をいう。わが国では鉱物に由来する色名が少なく、青緑系の色名も少ない。そこで碧玉の色にこだわらずに使われる。

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  日本の伝統色 紺鉄 (こんてつ)
 

【色表記】

16進表記【#034358】
RGB(3, 67, 88)

【同類語】

鉄紺

【由  来】

色・染色、金属

【解  説】
鉄紺

紺色がかった鉄色に用いられる。鉄紺を参照。

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  日本の伝統色 御納戸茶 (おなんどちゃ)
 

【色表記】

16進表記【#183335】
RGB(24, 51, 53)

【同類語】

御納戸、納戸色、藍海松茶(あいみるちゃ)

【由  来】

色・蔵、色・飲物

【解  説】
御納戸茶

御納戸に茶味を加えた暗い青緑色をいう。江戸後期の随筆に「呉服屋が藍海松茶の絹を、ある屋敷のお納戸へおさめたが、年がたってみると、色が変わってしまったが、何とも味わい深い色になったので、その色を納戸茶となずけて流行させた。」とか枯れている。

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  日本の伝統色 天鵞絨 (びろーど)
 

【色表記】

16進表記【#0d270d】
RGB(13, 39, 13)

【同類語】

藍天鵞絨紺天鵞絨

【由  来】

織物

【解  説】
天鵞絨

びろうどは、ポルトガル語 [velude] からきた言葉で、本来は添毛織物の名称である。この織物は天文年間(1532~54)にポルトガル商船が伝えて、慶長年間(1596~1614)に京都で織られ始めた。天鵞絨の色は『紺屋茶染口伝書』に「びろうどう。したそめをこんにてそめて。うへにかりやすにて五六ぺん程つけ。右とくさのごとくに染申候」とあり、びろうど色は暗い青味の緑色になる。なお単に天鵞絨も、藍天鵞絨も紺天鵞絨もほとんど同じである。

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  日本の伝統色 碧緑 (へきりょく)
 

【色表記】

16進表記【#02533b】
RGB(2, 83, 56)

【同類語】

碧色(へきしょく)

【由  来】

鉱物・宝石、色

【解  説】
碧緑

碧色は、碧(碧玉)のような、青から緑にいたる色に用いられるが、碧緑というと緑味の強い碧色になる。碧色を参照。

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  日本の伝統色 鴨の羽色 (かものはいろ) 真鴨色
 

【色表記】

16進表記【#006956】
RGB(0, 105, 86)

【同類語】

Teal Green、Teal Blue

【由  来】

鳥類

【解  説】
鴨の羽色

鴨の羽の色、青緑の広い範囲の色に用いられる。鴨の羽色は、頭頸部の羽のような色であるが、雌雄、季節等によって異なり、緑・青緑・緑味の青などの系統を広く指すが、英色名のティール・ブルーやティール・グリーンはかなり具体的な色をさす。万葉集に鴨の羽色という表現がある短歌が2首あるが、具体的な色名はわからない。現在ではこの色の染物が出回っている。

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京都市染色試験場発行の「日本の色名」を引用しています
  
  日本の伝統色 海緑色 (かいりょくしょく)
 

【色表記】

16進表記【#206865】
RGB(32, 104, 101)

【同類語】

 

【由  来】

海、色

【解  説】
海緑色

海の緑のような色、鈍い青緑色に用いられる。広い範囲の色に用いられるが、ときとして青緑の意味をもたされることもある。

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  日本の伝統色 襖・虫青 (むしあお)
 

【色表記】

16進表記【#3a5b52】
RGB(58, 91, 82)

【同類語】

玉虫色、夏虫色

【由  来】

昆虫類、色

【解  説】
虫襖

玉虫の羽根のような色、つまり暗い青みの緑色に用いられる。虫襖の織色は経糸・フシカネ、緯糸・紫とあり、『四季色目』には虫襖の虫は玉虫のことであり、襖とは元々は装束の名前。玉虫の織色は経糸・緑、緯糸・紫になる。襲(かさね)の色目においても、『装束抄』に「虫襖、面青黒みあり、裏二藍。又薄色」とあり、『雑事抄』には「面青黒気アリ、裏紫或ハ黄」とあり、平安文学では『枕草子』の夏虫の色が唯一昆虫に因んだ色名である。

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  日本の伝統色 鉄鼠 (てつねず)
 

【色表記】

16進表記【#3e5c54】
RGB(62, 92, 84)

【同類語】

 

【由  来】

金属、抽象

【解  説】
鉄鼠

鉄色がかった鼠色に用いられる。

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  日本の伝統色 革色 (かわいろ)
 

【色表記】

16進表記【#475950】
RGB(71, 89, 80)

【同類語】

 

【由  来】

【解  説】
革色

わずかに緑味の暗い青色、あるいは黒に近いような濃い藍色に用いられる。昔、革を染めるのにこの藍色系統の色を多用したことから付いた色名である。鹿のなめし革に菖蒲小紋の柄をつけて藍染することが多かったようである。

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  日本の伝統色 勝軍色 (かつぐんいろ)
 

【色表記】

16進表記【#5b634e】
RGB(91, 99, 78)

【同類語】

軍勝色、勝色

【由  来】

抽象

【解  説】
勝軍色

武将にとって縁起のいい勝色(かついろ)に由来し、明治時代の日露戦争のときにも勝軍色、軍勝色が流行した。褐色(かちいろ)を参照。

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  日本の伝統色 老緑 (おいみどり)
 

【色表記】

16進表記【#787a59】
RGB(120, 122, 89)

【同類語】

老竹

【対 語】

若緑

【由  来】

抽象、色

【解  説】
老緑

若緑とは対照的に、暗く鈍い緑色に用いられる。色の濃淡や強弱などを形容する言葉の一種に老と若はあり、この対語は主に緑系統にもちいられる。他に老竹と若竹があり、若紫とはいうが、老紫とはあまり呼ばれない。

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  日本の伝統色 深緑 (ふかみどり)
 

【色表記】

16進表記【#00552e】
RGB(0, 85, 46)

【同類語】

浅緑(あさみどり)

【由  来】

抽象、色

【解  説】
深緑

深く濃い緑色に用いられる。常緑樹の茂った葉の緑の形容によく使われる。色の濃さを表すのに深という字がよく使われるが、英語でも濃い色をディープというし、フランス語でもフォンセという形容詞が使われる。わが国では「深・浅」の形容詞は、古代から多くの色名でコキ・ウスと呼ばれたが、緑色に関してはフカ・アサである。深緑の対語に浅緑があるが、自然の光に従って、深緑は青味が、浅緑は黄味が強い色になっている。松葉色、常磐色、千歳緑など、葉が落ちず、いつも青々とした松に因んだ色は多くあるが、そのどれもが藍と仮安で染める。

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  日本の伝統色 翠色 (すいしょく)
 

【色表記】

16進表記【#013224】
RGB(1, 50, 36)

【同類語】

翠緑(すいりょく)、翡翠(かわせみ)

【由  来】

鳥類

【解  説】
翠色

翡翠の上面部分の羽の色。つまり青味のやや暗い緑色であるが、其の鳥にこだわることなく、緑色一般に用いられる。なお翡翠は、古くは鴗(そにどり)と呼ばれており、枕詞「鴗の青き御衣(みけし)」というように、青にかかる枕詞となっている。

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  日本の伝統色 花緑青 (はなろくしょう)
 

【色表記】

16進表記【#00a381】
RGB(0, 163, 129)

【同類語】

Paris Green

【由  来】

顔料

【解  説】
花緑青

花緑青は亜砒酸酢酸銅の顔料で、19世紀初めにシュバインフルトで工業生産されたので、シュバインフルト・グリーンともいわれ、画家、塗装家、染色家に歓迎された。有毒であるために使われなくなったが、色名だけは残った。パリス・グリーンともエメラルド・グリーンともいわれる。

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  日本の伝統色 翡翠色 (ひすいいろ)
 

【色表記】

16進表記【#38b48b】
RGB(56, 180, 139)

【同類語】

 

【由  来】

宝石、色

【解  説】
翡翠色

日本の伝統色名の一つで、室町時代から使われた色名ある。青緑から黄緑にわたる幅広い緑色に用いられる。つややかな、落ち着いた緑がしっとりと心を落ち着かせる宝石・翡翠。翡翠(翡翠石)は中国において古くから「玉」と呼ばれ大事にされてきた美しい宝石で、昔から実用品や装飾品の材料として扱われてきたとても人気の高い石です。翡翠(翡翠石)は中国ではカワセミをさす言葉でした。翡翠の美しさがカワセミの羽の色のようであることから翡翠(翡翠石)といわれてきたともされています。

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  日本の伝統色 青緑 (あおみどり)
 

【色表記】

16進表記【#00a497】
RGB(0, 164, 151)

【同類語】

 

【由  来】

【解  説】
青緑

青と碧の中間色相を表す基本色名として用いられる。昔からの日本語の習慣に従えば、「碧」という字をあてて、アオともミドリとも呼んだようである。青緑系の色は植物の世界にはほとんどなく、鉱物的な色名の少ない日本の伝統色名には、鮮やかな青緑色を表す固有名は大変少ない。その中で『延喜式・縫殿寮』には藍と黄蘖による染色の青緑という色名がある。
古い時代の青緑はこれよりも緑勝ちであったと思われる。

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  日本の伝統色 錆浅葱 (さびあさぎ)
 

【色表記】

16進表記【#5c9291】
RGB(92, 146, 145)

【同類語】

浅葱

【由  来】

抽象、色・染色

【解  説】
錆浅葱

ややくすんだ浅葱色、ややくすんだスカイ・ブルーに用いられる。錆というのはくすんだという意味で、浅葱は藍染の浅い染色である。基調である浅葱色が江戸中期に流行ったころ、同じようにこの色も流行ったと思われる。

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  日本の伝統色 青碧 (せいへき)
 

【色表記】

16進表記【#478384】
RGB(71, 131, 132)

【同類語】

碧色(へきしょく)

【由  来】

宝石

【解  説】
青碧

青碧は中国古来の玉石の名称で、鈍い青緑色に用いられたと思われる。その名は漢以前から見えているが、わが国古代の青碧の服色は中国からの玉石に由来すると思われる。また、青と碧はともに青緑系を指しているので、青緑色に用いたと思われる。たたし、僧尼の衣色として許されているから、地味な青緑であったと思われる。

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  日本の伝統色 御召茶 (おめしちや)
 

【色表記】

16進表記【#787661】
RGB(120, 118, 97)

【同類語】

御召御納戸御召鼠

【由  来】

着物、色・飲物

【解  説】
御召茶

御召縮緬の鈍い緑味青色、灰味の黄緑に用いられる。御召は本来着ることの尊敬語であるが、11代将軍の家斉が愛用した高級縮緬の類を御召と呼ぶようになったといわれている。御召茶の染色法は「下染薄藍、かやの中へ、やしやポッチリ、水等分、鉄醤、水等分」とあり、現代のブラウン系の色とは異なり、緑味の強い色と考えられる。

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  日本の伝統色 高麗納戸 (こうらいなんど)
 

【色表記】

16進表記【#2c4f54】
RGB(44, 79, 84)

【同類語】

納戸

【由  来】

人名・屋号、色・蔵

【解  説】
高麗納戸

暗い納戸色に用いられる。天明から寛政(1781~1800)にかけて、歌舞伎の大立ち者の四世松本幸四郎が「鈴ケ森」のなかで播随院長兵衛の合羽に用いた色であり、これが評判になり高麗納戸と呼ばれるようになった。高麗は、幸四郎の屋号の「高麗屋」を指している。この色は五世幸四郎に受け継がれ、流行色として広く愛用された。彼は鼻高幸四郎と呼ばれ、口を一文字結んだ、強い風貌で、その芸風は凄味と渋みがあり、この高麗納戸に似合ったので、粋好みの江戸っ子に人気があった。

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  日本の伝統色 百入茶・百塩茶 (ももしおちゃ)
 

【色表記】

16進表記【#1f3134】
RGB(31, 49, 52)

【同類語】

紅の八塩(やしお)、羊羹色(ようかんいろ)

【由  来】

染色、色・飲物

【解  説】
百入茶

深い紺色に用いられる。
百は回数の多いこと、塩や入は染色をいい、何回も染め重ねた濃い色を指す。古代の染色にある「紅の八塩」も、何回も染重ねた紅色の濃い色をいった。『染物重宝記』(1818)に「ようかん色といふハ、ももしほ茶の事也。」とある。

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  日本の伝統色 錆鼠 (さびねず)
 

【色表記】

16進表記【#47585c】
RGB(71, 88, 92)

【同類語】

 

【由  来】

抽象、色・哺乳類

【解  説】
錆鼠

錆びた鼠色、鼠が古びて暗く青味を帯びて感じられる色に用いられる。一説に鉄鼠が濃くなった色を錆鼠という。つまり、鉄が湿気に触れて黒ずんできたような鼠色である。江戸時代後期、さまざまにあらわれた鼠系の色に、さらに色を上掛けしてより深い鼠色があらわれた。

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京都市染色試験場発行の「日本の色名」を引用しています。
  
  日本の伝統色 錆鉄御納戸 (さびてつおなんど)
 

【色表記】

16進表記【#485859】
RGB(72, 88, 89)

【同類語】

御納戸

【由  来】

抽象、金属、色・蔵

【解  説】
錆鉄御納戸

くすんだ緑味の暗い青色に用いられる。錆鉄は、錆びた鉄の色というのでなく、錆はくすんだという意味に用いられており、御納戸はやや暗い青色であるから、錆鉄御納戸は、くすんだやや暗い、緑味の青色となる。このような複雑な色名は江戸後期に多くなると思われる。

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  日本の伝統色 舛花色 (ますはないろ)
 

【色表記】

16進表記【#5b7e91】
RGB(91, 126, 145)

【同類語】

花色

【由  来】

家紋、色・花 

【解  説】
舛花色

安永・天明年間(1772~88)江戸で人気のあった、五世市川団十郎(俳名:白猿)(1741~1806)から出た灰色の花色をいう。この染色は当時流行していた浅葱や花色を渋くした色で、市川家の御家芸に用いられたので、枡花色と呼ばれてひょうばんになった。舛花色の枡は市川家の家紋の「三舛」、すなわち大中小の舛形の四角紋は三つ入り組んだ文様を指し、花は縹(花田)の色を指す。市川家関連の色にはほかに柿(団十郎茶)がある。

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  日本の伝統色 熨斗目色 (のしめいろ)
 

【色表記】

16進表記【#175b66】
RGB(23, 91, 102)

【同類語】

熨斗目花色、熨斗目空色、熨斗目浅葱、熨斗目納戸

【由  来】

衣服

【解  説】
熨斗目色

あまり厳密な色名とはいえないが、普通鈍い青色に用いられる。熨斗目は練緯(ねりぬき)の一種で、江戸時代に士分以上の礼服であり、無地に袖の下部と腰の辺りにだけ縞や格子を織出したもので、裃の下に着たものである。このような熨斗目の地色が概して藍染の色であったので、そのような鈍い青色に用いられた。

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京都市染色試験場発行の「日本の色名」を引用しています。
  
  日本の伝統色 熨斗目花色 (のしめはないろ)
 

【色表記】

16進表記【#426579】
RGB(66, 101, 121)

【同類語】

熨斗目色

【由  来】

衣服、色・染色

【解  説】
熨斗目花色

熨斗目は地色に浅葱、縹、紺、空色などの藍染を用いているが、、熨斗目花色は花色の一種で、わずかにくすんだ濃い花色に用いられる。熨斗目色を参照。

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京都市染色試験場発行の「日本の色名」を引用しています。
  
  日本の伝統色 御召御納戸 (おめしおなんど)
 

【色表記】

16進表記【#4c6473】
RGB(76, 100, 115)

【同類語】

御召茶御召鼠

【由  来】

着物、色・蔵

【解  説】
御召御納戸

御召縮緬の納戸色、渋みのある青色に用いられる。御召は本来着ることの尊敬語であるが、11代将軍の家斉が愛用した高級縮緬の類を御召と呼ぶようになったといわれている。御召御納戸の名が現れるのは、寛政の頃と考えられて、御召と付く色名は御召茶、御召鼠などがある。

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京都市染色試験場発行の「日本の色名」を引用しています。
  
  日本の伝統色 鉄御納戸 (てつおなんど)
 

【色表記】

16進表記【#455765】
RGB(69, 87, 101)

【同類語】

鉄納戸

【由  来】

金属、色・蔵

【解  説】
鉄御納戸

鉄色がかった納戸色、暗い灰みの緑青に用いられる。鉄御納戸の色は『手鏡模様節用』の色譜に見え、「染いろと織色のたがひあり 又外にのしめなんどの一種なり」と記されている。その堅実な色調は、特に流行したとの記事は見当たらないが、江戸時代では常用色として広く用いられたようである、その少しくすんだ色に錆鉄御納戸がある。

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  日本の伝統色 紺鼠 (こんねず)
 

【色表記】

16進表記【#44617b】
RGB(68, 97, 123)

【同類語】

紺滅(こんけし)

【由  来】

色、色・哺乳類

【解  説】
紺鼠

紺色がかった鼠色に用いられる。もっと紺色に近くなると、紺色を落として灰色に近づけたという意味で、紺滅ともいわれる。

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京都市染色試験場発行の「日本の色名」を引用しています。
  
  日本の伝統色 紺滅 (こんけし)
 

【色表記】

16進表記【#44617b】
RGB(68, 97, 123)

【同類語】

紺鼠

【由  来】

色、抽象

【解  説】
紺鼠

滅はその色相を消していく意味であり、くすんだ紺色をいう。紺鼠をもっと灰色に近くすると、紺色を落として灰色に近づけたという意味で、紺滅と呼ばれた。

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  日本の伝統色 青褐・藍褐 (あおかち・あいかち)
 

【色表記】

16進表記【#393e4f】
RGB(57, 62, 79)

【同類語】

(かつ・かち)、藍褐

【由  来】

染色

【解  説】
青褐

褐色の青みの強い色、紺色の黒に近い色、ごく暗い紫みの青に用いられる。褐という言葉は、黒のようだが、真の黒でない色を表すともいわれ、紺色の黒に近い色を青褐、または藍褐といった。正倉院文書の中の経紙出納帳に青褐色の紙を注文した文書が見えており、当時よりこの色があったことが伺われる。

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京都市染色試験場発行の「日本の色名」を引用しています。
  
  日本の伝統色 藍生壁 (あいなまかべ)
 

【色表記】

16進表記【#454550】
RGB(69, 69, 80)

【同類語】

生壁色

【由  来】

色、色・建材

【解  説】
藍生壁

藍色がかった生壁色、青味のやや暗い灰色に用いられる。

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  日本の伝統色 御召鼠 (おめしねず)
 

【色表記】

16進表記【#776f76】
RGB(119, 111, 118)

【同類語】

御召御納戸御召茶

【由  来】

着物、色・哺乳類

【解  説】
御召鼠

御召縮緬の鼠色として用いられる。御召は本来着ることの尊敬語であるが、11代将軍の家斉が愛用した高級縮緬の類を御召と呼ぶようになったといわれている。御召鼠は鼠色の美称で、上品で上等な鼠色のことになる。

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